DATE:2012/06/25(Mon) 16:45 No.977

「垣根涼介 / 午前三時のルースター」
ワイルド・ソウルが面白かったので、デビュー作だし、なんかの賞を取ってたコレを読んでみた。
面白いっちゃあ面白いんだろうけど、ワイルド・ソウルを読んだ後だからか、薄く感じちゃった。
旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。慎一郎の本当の目的は、失踪した父親の消息を尋ねることだった。現地の娼婦メイや、運転手ビエンと共に父親を探す一行をことごとく妨害が遅う。
素性の分からない「なにか」に追われてる雰囲気はすごく出ててさ。やっぱりうまかった。
いちいち読んでてハラハラしちゃうもんな。。
でも読み終わった時に、その「なにか」の正体や、動機とかもいまいち弱かった気がする。
たぶん本当にワイルド・ソウルを先に読んじゃったからだけだと思う。
この作品も上下巻のページ数あれば、もっと深く表現できたんじゃないかな。
でももうちょっとこの人の読んでみよう。

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