DATE:2012/06/22(Fri) 17:20 No.975

「コクリコ坂から」
台風の日、帰れなくなるの嫌だから早めに仕事を切り上げた。
せっかくなのでビデオ屋に寄ったら、レンタル開始日で、しかも貸出中じゃなくて。
パリのフジタ・N・トーゴくんも良いと言ってたし、ジブリだからいつかは観るんだろうし。
というわけで大型台風接近中の夜中に、ひとりのんびり観てみたわけだ。
結果的に言うと、僕はすごく好きな映画だった。
単純な初恋や恋愛映画じゃなく、時代背景や、戦争の影もちらほらでてきてすごくリアルだった。
主人公がじゃんじゃん泣くシーンがあるんだけど、つられ号泣してしまった。
これ「カラフル」の食卓シーン効果だろうな。嗚咽といっていいほど泣いてしまったよ。
高校生が「カルチェラタン」という講堂の取り壊しについて、講堂で賛成派と反対派の討論会が起こる。
そのシーンは学生運動を彷彿させた。三島由紀夫と東大全共闘との公開討論会、みたいな。
僕はエルヴィスが生きていた頃のアメリカなら生きてみたかったが、この時代の日本も捨てがたい。
戦後15年くらいでまだまだ生活は貧しい、けどみんな一生懸命だし、文句言わないし、なにより純粋なのだ。
僕のジブリランキングでは、なかなかの上位にくいこんだ。
監督が宮崎吾朗そして原作が少女マンガ、というので抱えてた黒い期待はことごとく崩れました、よかった。
今作の舞台は1964年の横浜。それって60年も前。
昨晩食べた永谷園のお茶漬けにも60周年って書いてあった。
ちなみに小学生の頃の僕のあだ名は永谷園。永田だから。

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