FC2ブログ
愛のみだれうち
R0028066.jpg

「窪美澄 / リーメンビューゲル」

「あのころの、」というタイトルで、女性の作家さん6人の短編をまとめた小説。
そのなかに窪美澄さんの短編も入ってたので早速読んでみた。もう、おっかけです。

小中高とエスカレーター式の学校に通う透子と、高校から外部進学してきたハルカは、美術の授業で出された課題「赤ちゃん時代の思い出」で絶賛されてから共に行動をとるようになる。しかし距離を縮めながらも、お互いが本当の意味で聞いて欲しい話はできないでいた。

僕は32歳の男だ。登場人物は女子高生だ。年齢も世代も性別も違う。なのになにか共感する部分があるんだ。
すこしネタバレになってしまうかもだけど、終盤に透子が自転車で走るシーンがある。
僕は電車の中で読んでたんだけど、泣きそうになった。32歳の男が、だ。

窪さんの小説は情景がすごく想像できて、物語の中に入り込みやすい印象がある。
それは僕の中で「好きな小説」と位置づけされるひとつのポイントなんだけどさ。
50Pくらいの短編なのに僕の頭の中には色んな情景が焼き付いてる。
自転車のシーンだったり、雨雲だったり、カラフルな傘だったり、そして課題発表とか。

こうゆう小説は何年後かにふっと思い出して、また読み返す小説なんだと思う。
そんな小説に出会えるのは、自分にとってすごくすごく嬉しいことです。
僕の中にふりつもる記憶。埋もれた記憶の中から見つかる自分も忘れてた記憶。
こんな事言い出すと、記憶の中の祝祭みたいなことになってくる。

ちなみに課題で出された「赤ちゃん時代の思い出」
この課題に僕も取り組んでみようと今考えてる。
小説の中に出てきた課題をやるのって、おもしろいかなぁって思って。
それは、またいつか。

te487.jpg

The End_487 東北沢 / Nikon F3

「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」「twitter」「Flickr」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲

Comment


 

 

 

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:

http://endscope.blog90.fc2.com/tb.php/925-f240cfde
⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)