DATE:2012/02/24(Fri) 11:25 No.869

「フォレストガンプ」
説明なんか要らないほど有名な映画ですが、旧作3本で900円なので、もう1本!の埋め合わせで借りた。
なぜフォレストガンプだったか。当時14歳の僕。生まれて初めて一人で映画館で観た映画なのだ。
なんでだか分からないけど、原作を読んだんだよね。それで映画も観たくなったのは覚えてる。
お小遣いもらって川崎のチネチッタに行った。地下街のアゼリアはカツアゲされるという噂だったので避けたよ。
当時この映画を観てどう思ったのかは覚えていない。シーンも覚えてるとこと覚えてないとこと。もう17年前だもの。
子どもとの対面のシーンはすごく覚えてたな。あと、僕のアメリカのイメージとして定着してた風景がココにあった。
家には青々とした芝生の広い庭があり、木の枝から下げたブランコ。まっ白な木造二階建ての家がポツンと建っている。
ベランダにはロッキングチェア。室内の壁紙はモスグリーンの小さい花柄。とオーナメントで装飾されたドアや廻し縁。
初めての海外旅行でワシントンDCのリンカーン記念館に行ったとき「フォレストガンプだなぁ」と思ったのも覚えてる。
19歳のニューヨーク研修旅行。リフレクティングプールを突っ切ってくる幼なじみのジェーン。今観ても泣きそうだった。
話自体はあまり建設的ではなく、坦々とガンプの人生が語られる。サブタイトル一期一会だし。
多くを語らず、いい感じにジンワリくる。良い映画だと思う。こんな映画を選ぶなんて14歳の僕、なかなかやるな。
とにかくガンプは走る。アメリカ大陸を西に東に、何往復も走る。その時の日の出の情景をジェーンに説明するシーン。
「砂漠の日の出は境目がわからないほど美しかった。どこまでが天国で、どこからがこの世なのか」
なかなかいい言葉だ。

The End_434 多摩川 / Nikon F3
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