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世界の終わり
中島らもが「他人がみた夢の話なんて、退屈に決まっている」と言っていたけど、
すごく、ものすごくリアルな夢だったので書きとめてみた。朝4時に。


暗闇の中うつらうつらしている僕は冷たいシーツの上で眠りと覚醒の間を行ったり来たりしていた。ステレオからは虫の声ほどの小さい音で誰かのポエトリーリーディングが流れている。デビット・シルヴィアンのようなおごそかだけど深い声だ。ブラインドの向こうには明るい夜空と、怖いくらい雄大な雲がごうごうと流れていた。視線を感じてその先にやると、顔が見えない女性が僕を覗きこんでいた。さっきまで別のベッドに寝てたはずなのに。するりと猫のように僕のベッドに滑り込んできた。僕はすぐに彼女を抱き寄せて頬にキスをする。「金メダル取ったよ」と彼女は言う。気付けば暗闇にゴルフ中継のようなテレビの光がうかんでいる。逆光でますます彼女の顔は見えなくなる。「なんの種目?」と僕が尋ねると彼女は「瓦割り鐘つき」と言う。僕はのそりと身体を起こし画面に目をやる。音はでていなかったけれど、表彰式の中継のようだった。完璧なまでに太った白人男性と、その夫人がフラッシュと喝采を浴びていた。僕はその画面よりも、横たわる彼女の背中の方に目が行く。暗闇の中に白い背中が浮かびあがり見とれてしまう、綺麗だなと思う。僕は彼女に尋ねた。「ここが世界の終わりなのかな?」彼女は黙ってタバコを吸っていた。明るい夜空をまた見上げると、真っ赤な月が僕を照らしていた。誰かのポエトリーリーディングはいつのまにか終わっていて、重い静寂が僕らのまわりにまとわりついてきた。


夢だと理解した後しばらくドキドキしてた。
僕は昔みた風景、または光景を探している。もう一度みたいと。この10年ぐらいずっと思っている事。
でもそれがどこなのか、なんなのか分からない。もしかしたらあの場所がそうだったのかもしれない。
それは、以前はもっと身近にあったはずなのに、今の自分からはすごく遠くなってしまったものなんだ。
僕はその風景、または光景をずっと探していくのかもしれない。僕の人生はその風景を探す旅なのだ。

あの女性は誰だったんだろう。知ってるような知らないような。

te421.jpg

The End_421 目黒 / Nikon F3

「THE END」「Trinograph.」「とりあえずの場所」「twitter」「Facebook」
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