DATE:2011/11/03(Thu) 11:13 No.789

「村上ラヂオ / 村上春樹」
前に読んだおおきなかぶ、むずかしいアボカドは村上ラヂオ2。
今回読んだのは村上ラヂオ1。順番が逆になっちゃったけど、エッセイだから、問題無いよね。
エッセイってあんまり読まないんだけど、嫌いではない。
物語の流れとか、登場人物とか、伏線とかを気にしないで
あたりさわりのない文章を読む時間がすごく好きだ。
リラックスして活字を追いかける。それはたいして頭の中に蓄積されないで
右耳から左耳に通り抜けていく。いわば「無意味な時間」なのだ。
だけどその時間が僕は好きなんだなあ。
僕にとって意味のない時間ってすごく必要。
そして、そもそも世の中には意味があるものの方が少ないでしょう?
ぜんぜん話は変わっちゃうんだけど、僕はバルセロナで買ったステンレス製のしおり愛用してた。
サグラダファミリアの尖塔がサンドブラストされてる、とにかくかっこいい。けど無くした。
しおりなんて、どこかの本に挟まってるんだろう。と思ってたけど、全くない。どこにもない。
ギリシャの小島で煙のように消えた、すみれさんのように居なくなった。
それ以来書店で配ってる紙のしおりを使っている。無くしてもいいように。
たまたま今回はそのしおりすら挟んでなくて、あの「ひも」も無い本だった
正式名称はなんていうんだろう)
電車を降りるときに挟むものがないから、ページを覚えておく。
そしてまた読み始めるんだけど、まあ見事にきれいさっぱり忘れてるんだよね。
ギリシャの小島で煙のように消えた、すみれさんのようにさ。
それで実験してみたんだけど「32P」と覚えるより「4X8」と覚えれば忘れない。
「92P」だと「100-8」とか。電車に乗って天井を見上げ「70X2…」とか
ゴニョゴニョ言ってるのはけっこう気持ち悪い人間かもしれないけど、意外と忘れない。
そんなことをする前に新しいしおりを買えば良いのに、やっぱりなかなか出会わない。
難しいものです。しおりひとつにしても難しい。僕が変なのかな。

The End 363_笹塚 / Pentax 645
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