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きをつけて行くのだぞ
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「アフターダーク / 村上春樹」

カフカの次に読んだ。前に読んだときの印象が良かったから。
300Pくらいだし、村上春樹にしては珍しく段落も多いのですぐ読めます。
「アンダーグラウンド」「神の子どもたちはみな踊る」流れなのかな?
あの頃から作風が変わってきた気がする。

ひとつの夜から夜明けまでに、登場人物それぞれの物語が絡み合ったり、絡まなかったり。
直接的にも間接的にも。いろいろいろいろ交わっていくスタイル。

それはたいして珍しくもない手法なんだけど
100%ハッピーエンドとはいかないところとか、全ては解決しないところが
村上春樹っぽくてさ。それでも飽きさせない文章力がほかの凡庸な小説とは
一線を画すところだと思う。はじめて村上春樹読むにはいいかもね。

闇はまたやってくるけども、人は闇から出ることもできる。
という一文が印象的。

ちょっと思ったんだけど、
阪神淡路大震災を題材?にした作品を村上春樹は書いている。オウムもしかり。
今回の東北の震災をテーマにする小説家とか、映画とかってそろそろ出てきそう。
もう出てる??それともそれってデリカシーの問題に触れちゃうのかな?
「死の街」発言をして辞任?なんでだろ。デリカシーがないから??
自分の国じゃないチェルノブイリの時は「死の街」ってでかでかと書いてあった。
それが自分の国の事になったら急に失言になるの?へんなの。

事実を受け止め、転換して、小説や物語などの作品として昇華する。
それって作家の本文なんじゃないだろうか。
もしデリカシーの問題でそれが世に出ないのなら悲しい。
キャッチャー・イン・ザ・ライみたいで、悲しい。

文化だけは政治的な圧力で潰してはならないのだ。

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The End_347 新宿 / Nikon F3

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