DATE:2011/06/21(Tue) 11:26 No.706

「重松清 / 東京的哀愁」
それで読んだ重松作品がコレ。短編なんだけど、主人公は一人。
40歳で女房、娘とは別居しているフリーライター。もと絵本作家。という設定。
重松清の本をそれなりに読んでいる人なら大体分かると思います。
末期ガン、余命宣告的な・中年男性の社会的虚しさ・子ども社会のいじめ
エロテロリズム・疾走だけは異質な小説だと思っている。
の分野にだいたい分かれるんだ。
そして今回のは「中年男性の社会的虚しさ」なんだけど
所々で余命宣告も、エロも、ちりばめられてたので珍しいかも。
あとがきでも「これは僕にとって珍しい作品」と書いてあった。
前述もしましたが、20代の時に読む印象と、今では受け取り方が違う。
今の方がよりリアルだ。これが40歳になったらまた違うのかな。
怖くて読めなくなりそう。
僕も、なにも保証がないフリーランスという立場。
もしにっちもさっちも行かなくなった時、昔を思い出して
もっとこうだったのかな、やっぱああだったのかな。
と後悔とかしちゃう日が来るのかな。
まあそんな時が来たら来たでしょうがないか。
その時僕が、ひとりぼっちじゃない事を祈るよ。いろんな意味で。
なんだかもう哀愁

The End_297 東古市場 / RICOH GR2+テレコン
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