DATE:2011/04/07(Thu) 16:03 No.647

「中田永一 / 百瀬、こっちを向いて」
帯で岩井俊二が「凄い」と書いてあったから読んだのさ。
それで本が売れる。世の中にはいろんな仕事があるんだなあ。
でもこれ面白かった。すごく。
この人、名前知らなかったです。覆面作家みたいな話も。
短編集なんですが、全編中高生を主人公にした恋愛小説。
ミステリー要素もあって、なかなかおもしろい。
文章も上手くて、スルスルっと行けます。
表題作が一番好きじゃなかったかもなあ。
内容はなんだかほろ苦くて、さわやかで、無垢な感じ
文体がやわらかく嫌味があんまりないからかな。
三十路を越えた僕が言うのはどうかと思うけど
胸がキュンキュンします。切ない。恥ずかしい。儚い。
永遠のような一瞬がよみがえる。ってのは言い過ぎか。
でも青春ってそうゆうことだろう。
学生さんとか、二十代の人にはおすすめかもしれん。
個人的には三編目の「キャベツ畑に彼の声」が好き。

The End 241 狭山湖 / Hasselblad 500CM

The End 242 西国分寺 / Hasselblad 500CM

The End 243 武蔵小山 / Hasselblad 500CM
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