DATE:2011/02/14(Mon) 15:17 No.607

「レイモンド・カーヴァー / ささやかだけれど、役にたつこと」
短編集を読んだんだけれども。いつも思うんだけど
僕はなんで退屈な小説を好きこのんで読むんだろう。
せっかく読むんだから、為になったり、ハラハラしたり、恐かったり、
感動して涙が出る、心が動きそうな小説を読めば良いと思う。
(もちろんそうゆうのも大好きなんけどね)
映画も退屈な映画を好きこのんで観る。
ロードムービーなんて退屈の塊じゃないか。
(ハリウッド映画も好きなんけどね)
最初から話が脱線気味だけど、この短編も退屈で退屈で
オチすら見あたらなくて、感想を聞かれたら「で、なに?」に尽きる。
だけど読み終えた後に、心のはじっこの方に
しこりのような、澱みのような、なんだかわからないものが残るんだ。
それは生きてる中でなんの役にもたたないし、自分も忘れてしまうんだけど
何かの拍子にひょっこり出てきて、自分を暖かくさせる記憶になる。
そんな物語が僕は好きなのです。

The End_196 堀切 / Hasselblad 500CM 80mm F2.8

The End_197 荒川 / Hasselblad 500CM 80mm F2.8
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