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何かにうまく説明をつける係
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「チャイルド44」

発売当初、かなり話題になっていたトム・ロブ・スミスのミステリー小説。当方あまりミステリーを読まない。海外ものになると尚更。
だけどデビュー作でかなり売れて、話題になっていたので知ってた。でもあらすじを読む限り暗い話っぽいし、手が伸びなかった。
リドリー・スコットで映画化されて、でも映画館でみるまでもないかな→新作でみるまでもないかな→準新作になったけどな。
と、気になりつつもずっと手が伸びなかった作品でした。でもみてみて面白かった。リドリー・スコット感がかなり色濃いけど。

1953年。スターリンの独裁政権にあったソビエト連邦。ある地域で、9歳から14歳くらいまでの子どもの死体が次々に見つかる。死体は全て全裸で胃が摘出されていた。そして発見場所が山間部なのに死因が溺死だった。スターリン政権は理想国家である。そこでは犯罪たるものが存在しない。その為にそれは事件ではなく事故として扱われた。秘密警察MGBのレオは、不信感を抱き真相を調べ出すが、国家の妨害にあいスパイ容疑をかけられる。

ここでは全体主義という書き方をしようかな。共産主義との違いはあまり詳しくないけど。共産主義に発展するまでの動きが社会主義?
勉強不足なので偉そうなことは言えないけど、全体主義、共産主義は平等に向かうもの。資本主義は自由に向かうものだと思っている。違うかな。
平等な社会を築く為に政府が管理をするということが、アイデンティティの喪失になってる。管理社会、スターリニズム。
「1Q84」にも出てきたけど、その理想郷は一部の悪い政治家によってねじ曲げられた。とある。

物語は、全体主義による統制されたソ連で起こった連続殺人事件をベースに進む。
スターリンいわく「殺人は資本主義の病」だそうだ。当然、楽園であるこの社会で殺人はおこり得ない。
おこり得ないから、おこってしまったら隠せ。もしくはない物にしなさい。と言うこと。
そして上が「ない物」と決めたらそれは「ない物」になる。超怖い。スターリン怖い。

この映画は犯人捜しなどではなく、体制下極限状態にある人々の生き方を描いている。
陰鬱で、閉塞的で、救いのない描写がずっと続く、容赦なく続く、正直疲れるけど入り込んでしまう。
殺人事件はオプションのようなものだけど、これは小説で読んだらもっと怖いかも(面白いかも)と思った。
上記したように、ちょっと勉強不足の部分もあるのでちょうど良いかもしれないし。という訳ですでに購入済み。

ラストはぐっちょんぐっちょんの肉弾戦だった。そこには切れば血が出る現実の世界があった。
もちろん爽やかなものとは対極にあるシーンだったけど、人間らしくて良いじゃない。と思っちゃった。
それが正常なのかどうかは分からないけど、少なくともそこにビッグ・ブラザーの監視はないのだ。
と、なんだかんだ全部が「1Q84」に絡めて考えてしまうのは、今だからしょうがないのです。

トム・ハーディってこないだ「マッドマックス」をみてあんまり好きじゃなかった。だけど考えてみると「インセプション」のイームズも彼。
あの時は格好いいと思った。そして今作も格好よかった。声がいいよね。僕は「マッドマックス」があんまり好きじゃないってことかもしれない。

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The End_1564 城ヶ島 / PENTAX67

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