DATE:2016/03/28(Mon) 08:48 No.1936

「寄生獣」「寄生獣 完結編」
面倒だし、二回に分けて書くほどのあれじゃないので、まとめて書いちゃいます。
高校生の泉新一は、睡眠中に自宅に忍び込んできたパラサイトに寄生される。しかしパラサイトは新一の抵抗に遭い、脳を奪えず右手だけに寄生することになる。右手に寄生したミギーと新一は共生関係を築くことになる。その頃、他のパラサイトは人間の脳を奪い寄生し、人間を捕食して生活していた。ミギーは好奇心から他のパラサイトとの接触を図る。
原作コミックだと岩明均の絵がかなりシンプルなので、グロ表現があまり気にならなかったけど、実写になるとキツイっすね。
みはじめて30分くらいで少し後悔した。かなりグロい。かなりキツイ。ビジュアルよりも音がグロいっす。
しかしある程度予想していた所もあるし、みはじめてしまったからには最後までみなさいルールが発動していたので頑張りました。
段々慣れてくる所もあって、最後の方はまあ抗体が出来てきていた、かな?先端恐怖症を煽る表現が少なかったからかな。でもグロいっす。
原作は昔、高校生の時だったかな。読んだことはあったんだけど、内容はかなりうろ覚え。
「人間とは」っていうかなり大きなものをテーマにしていたのは覚えている。
多感な時期だったからか分からんけど、いろいろ考えさせられる漫画だった。記憶がある。
人間とはなにか。どこから来てどこへいくのか。そうゆう壮大なテーマにふくれあがる。
寄生虫ではなく寄生獣となっているのにはもちろん理由があって、悪魔に一番近い生物は人間だという定義がある。
冒頭に流れる「人間の数が1/100になったら垂れ流される毒も1/100になるのだろうか」ということとか、
人間が捕食し、無駄にしている生命に比べれば、こんなものは微々たるものだし、自然なことではないか。というパラサイトの主張とか。
そもそもなぜ人間が一番偉い種族に位置づけられているののか?とか問われる。当たり前に考えず生活している事を根底から覆そうとしてくる。
人間も他の命を自分の命に変えて生きている。それは他の動物と一緒だけど、人間だけ食物連鎖から外れた存在になってる。
他の動物もただ生きる為に捕食しているだけなのに、熊が里山に降りてきたら射殺される。人食いサメも排除される。
まあでも人が食べられちゃってるの見て、しれっと「自然だね」なんて言えないし、今さら人間が野生に戻れというのも無理な話だけど
命の重みは同じでしょ?という事だとしたら考えさせられる部分はある。人間はいろいろと無駄も多いし、偉そうだし。
東出昌大くんは、怖い。ハンサムな顔してるのに怖い。棒読みって怖い。
でも一番怖いのはピエール瀧。もう本当に怖い。目が怖い。やっぱり棒読みで怖い。
彼は壁に書いてある文字を読んでいるかのように「ハハハ」と感情なく笑った。と村上春樹が書きそうな笑い方をする。
深津絵里は冷徹な役だけど、あんまり怖くない。むしろ良い役だった。存在感あって好きです。若い頃より好きかも。
映画として秀逸なものだとはあんまり思わないけど、これをみることによって原作を再読したくなる。
なんか映画で言っていることよりもっと大きなテーマ、メッセージだったような気がする、、

The End_1558 下馬 / Nikon D610
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