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見捨てられた家屋
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「村上春樹 / 1Q84 BOOK 1」

長い年月を経て、いざ再読の敷居をまたぎました。長い作品なので、再読ですが何回かに分けて書いていこうと思います。
しかし、どこまでいっても僕に解説めいた文章は書けないので、あしからずご了承ください。単純に感想です。
いざ読み出すとズンズン進みます。彼の小説はだいたいが情景をイメージしやすく(合わない人もいると思うけど)物語に入り込んでいく事が多い。
中でもこの作品の牽引力はすごくて、ズンズン進んでいます。それはとても爽快なことの反面、もったいないと思う気持ちもあります。

1984年の東京。スポーツジムのインストラクターをしている青豆は、タクシーで都心に向かう首都高速の上で渋滞に巻き込まれた。タクシーの車内にはヤナーチェックの「シンフォニエッタ」が流れていた。時間に遅れることができない青豆は、タクシーの運転手に促され、首都高速の避難階段を降りることにした。運転手は「見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」と言った。予備校の数学教師をしている天吾は、かたわらで小説も書いており新人賞に応募していた。そこで知り合った編集者、小松に見込まれて「ふかえり」という17歳の少女が書いた「空気さなぎ」という小説の書き直しをしないかと持ちかけられる。天吾は迷いながらも興味を持ち、ふかえりに会うことにする。

再読するにあたり、また楽しむという気持ちと並行して「この物語はどう建築的なのか」というのを念頭に置いて読みました。
とりあえずBOOK1が終わった所まででは、まだあんまり分かりません。でもいろいろある要素の部分部分が、ちょっとずつ結びついてくる感覚。
そして謎が深まるのと同時に、世界も広がっていく感覚はすごくドキドキしてしまう。まだ建築的な基礎の部分という感じかな。
それを伏線というのかもしれないけど、いわゆるミステリー小説の伏線とかとは、ニュアンスが違う。もっとこう、なんていうか、そんな感じなのだ。

村上春樹作品はファンと同じくらいアンチな人も多いと思います。特に女性でその差は顕著で、いわゆる言葉の言い回しが受け付けないという人と
セクシャルな表現に嫌悪感を抱く人は多いと思う。受け入れられる人は、同じ文章で「ロマンチックだわ」と感じるんでしょう。不思議です。
僕の廻りで村上春樹ダメって言う人(特に女性)は「1Q84」から入ってダメになっている人が多いかも。
「リトル・ピープルってなんですねん」って真剣に聞いてきた女の子がいた。それ聞いた時は笑っちゃった。まあ気持ちは分かる気もする。

青豆さんは村上作品の中で、かなり個性的な女性キャラだと思っています。スプートニクのすみれっぽい、かな?もっとクールか。
天吾くんは、カフカ少年っぽいかな、、もっと体格が大きいか。耳はカリフラワーのような形をしています。
村上春樹作品の始まり方で印象的なのは「ねじ巻き鳥クロニクル」のパスタゆでてるときにかかってくる女からの電話シーン。
それと同じくらい印象的な始まり方をします。首都高で渋滞により動けなくなったタクシーから降り、地上まで降りた事。運転手すげえ意味深だった。

パスタの時は、泥棒かささぎ流れて、タクシーの中はシンフォニエッタが流れている。青豆はそれを聴いてすぐにシンフォニエッタと気付く。
なぜか、ティンパニだ。そうゆう小さい事が色々と結びついてくる。しかもその文章に「どうだすごいだろう」的な雰囲気がない。そうゆうの好きだ。
他にも重要かつ超個性的キャラ、17歳の美少女ふかえり。あと僕の記憶が合ってれば、確かこの後「牛河」が出てくる。
ねじ巻き鳥に出てきた、ヤニっ歯でグヘヘと笑う牛河。あんなに不潔で不吉なキャラなのに、なぜこんなに登場が楽しみなんだろうか。

ちょっと断片的な文章になってしまってますが、もっと話たい事がいっぱいある。
もったいなくて本当にゆっくり読んでいますが、それでもずんずん進んでしまっているのが寂しいです。
先に進みたい気持ちと、僕も1Q84の世界に入ってしまっているので、その世界にまだ居続けたいという気持ちが混ざっています。
でもいつかは終わるみたいで、すでにBOOK2も読み終わってしまった。それはまた今度。

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The End_1556 千葉 / PLAUBEL makina 670

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