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白い塔の夢
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「行定勲 / 春の雪」

三島由紀夫の遺作「豊穣の海」シリーズ1作目、の映画版。お正月休みにもう一度みたい映画をみようと思って。
行定勲って最近あんまり聞かないな。当時、日本の若手監督ではかなりに持ち上げられてた気がする。
僕はちょっとだけしか知らなくて「GO」と「ショコラの見た世界」くらい。
「ショコラの見た世界」は印象が良くて、あの舞台セットっぽい世界がおとぎ話みたいで好きだった。意外に思われるかもしれないけど。

大正時代。公爵家のひとり息子、清顕(きよあき)は小さい頃に公家の伯爵家に預けられ、令嬢の聡子と幼なじみの関係にあった。青年になり、お互いに密かに恋心を抱いていたにも関わらず、清顕は聡子への気持ちを素直に認められなかった。その為に、自分の本心とは逆の行動を取り、聡子を困らせた。しかし聡子はお見合いの話を全て断り、清顕への想いを貫こうとした。しかしそんな聡子に宮家(皇族)との縁談の話舞い込む。

あらすじだけを読むと、単純なラブストーリーに聞こえるかもしれない。
だけどこれは夢と輪廻と転生と壮麗で悲劇的な愛がかもしだす壮絶なスペクタクルロマンな物語。。のはずだった。
原作こんなんだったかな、、というくらい清顕のわがままっぷりに少しイラつく。この映画みるの二回目なのにイライラする。
好きな女の子をいじめてしまう~!的なレベルを超え、名誉毀損で訴えられるレベルの嫌がらせをする清顕。

でも聡子を失いそうになると惜しくなって急に優しくなる。その気持ちは分からなくもないけど、、なんせレベルが違うのだ。
聡子も聡子で怒ればいいのに好きだから許してしまう。そしてまた嫌がらせに悩まされる。
そんなことが続いていたが、宮家と聡子の縁談は別話だった。聡子は何通も何通も清顕に手紙を出すけど、清顕は全て無視する。
ここまで来るとさすがの清顕も固い意志があるんだろう。と思ったけど、やっぱり失いそうになると急に優しくなる。

人間の欲望というかもう、お子様レベルが超越していて、みてて笑ってしまった。
そしてやっぱり、原作の清顕ってこんなんだった?って思った。でも読み直すの億劫だな。。
後半は清顕も人間らしくなってきて(笑)彼の心理は手に取るように伝わってきて、感情移入もした。
なくしてみて初めて分かる、なくしたものの大きさ。そしてそうゆうものは二度と戻らないということ。

でも二人の愛は繋がっていて、今世で駄目なら、来世で。という美しく切ない話なんだけど、、、
「清顕はん、それ、自業自得ですやん!」という感情はやはり頭から離れない。
最初にかいたように映画は、行定勲のおとぎ話みたいな描写で怪しく、この世の物語とは思えない雰囲気を匂わせていた。
舞台のセットっぽいっけど、良い意味で夢うつつで、大和洋折衷な内装も大正時代という時代にもマッチしてて良かった。

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The End_1494 洗足 / PENTAX67

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