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遅かれ早かれいつか消えるもの
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「原田マハ / 生きるぼくら」

「楽園のキャンヴァス」がわりと面白かった印象だったのと、書店に行くたびに著者の新作が平積みされていて
やたらめったら出す人だというイメージがあった。だからなんかまた読んでみようかなと思ったのとタイトルで。

いじめを受けた経験、自主退学から就職の問題などがあり24歳で引きこもりになった麻生人生。生活の頼りだった母がある日忽然と失踪してしまい、一人残されてしまう。あてがなくなった人生は年賀状の束から昔大好きだった祖母の存在を思い出す。年賀状には「私は余命数ヶ月、あなたと人生にもういちど会えますように。私の命があるうちに」とかいてあった。人生はそれを読み祖母のる蓼科へ向かう為、4年ぶりに外へでる。

面白かった。というか分かりやすかった。でもこうゆう「ザ小説」っていうものを読まなくなってたんだなとも思った。
歳を取ると時間がなくなるというのは通説ですが、すこし疑わしい。時間が無い無いというわりにはダラダラしてる人は多いし。
僕はどうかといったら、もったいないから今でもいっぱい詰め込んでいる。だから忙しい。仕事はヒマだけど忙しい。だから時間がない。
小説も時間を使って読んで面白くなかったら、損した時間が若い時よりも痛い。若い頃はつまらない作品でもそれでも良かった。今は違う。

だから昔読んで面白かったものを再読する傾向になる。ぼくの今年の村上春樹再読がまさにそれです。
それは死というか、タイムリミットが若い頃より近いからそう思うのかもしれない。この小説を読んでてそう思った。
人生は引きこもり、時間をゴミ箱に捨てるように無駄にしていた。でもそれが蓼科で人とふれあい、米作りをすることで変わる。
今までの無駄な時間を後悔もするけど、新しく気づけたことによって彼の人生は希望に溢れるものになる。

それは珍しい話ではなく、特にそこで感動した訳ではない。いわゆる普通の小説を久しぶりに読んで、時間の使い方が変わった自分を実感した。
こうゆう普通の小説も良いな、、って思った。新しい作家、小説に手が伸びてない自分はいるけど、たまにはトライしないといけないな、と。
物語はとても良い意味で普通で、普通に面白く、普通にスラスラ読めて良かった。久しぶりに読んだこうゆう小説が、面白い物で良かった。
じゃないと「やっぱり時間の無駄だ!」と村上春樹ばかり読んでいることになっちゃうし。それにまだまだ読んでない名作は多すぎる。

でも僕はその後も村上春樹ばかり読んでいる。
村上春樹再読イヤーだからしょうがない、よね。

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The End_1460 千葉 / Nikon F3

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