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音のない雨
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「フォックス・キャッチャー」

デュポンというと仕事柄、人造大理石のデュポンコーリアン使うことがあるんだけど、あのデュポンってこのデュポンなのかな。
他にはライターとかタイベックとかがすぐに思い浮かぶ。だけど元々は南北戦争の火薬で富を得て
その後、世界大戦の武器、弾薬、そしてウランの分離、プルトニウムなどの精製など。戦争で莫大な資産を築いた化学企業。
映画の中でも武器、兵器商売の描写はあったけど、あまり詳しくないのでちょっと勉強してみたい所でもある。

金メダリストでありながら苦しい生活を送り、練習環境にも恵まれないマーク。彼は尊敬するレスリングプレイヤーであり兄であるデイヴの影から抜け出す事を考えていた。ある日デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンから連絡が入る。それは彼が結成した「フォックス・キャッチャー」というレスリングチームへの誘いだった。マークは生活も練習環境も整ったその誘いに乗りデュポンの元に向かう。同時に兄の影からも抜け出せるということがマークの背中を強く押していた。

事実を基にした物語だそうです。でもいろいろひん曲がっている部分はあるらしい。
映画ではマークとジョンに性的な関係があった風な描写があったけど、そんな事実はまったくないらしい。
物語の中盤からデイヴもフォックス・キャッチャーに加わることになるけど、その時にマークと一緒に練習している。
でも実際は同じ時期に二人が同席したことはないらしい。なんか意図があるのかな。。

映画の中で出てくる言葉「名声は人を支配者に変える。名声は人を好き勝手にさせる」
彼のアメリカを愛する気持ちは、愛国心というよりも右感といった方が分かりやすい。
そしてそうゆう人間が莫大な資産をもっているのだ。そりゃ恐いことしかイメージできない。
名声を求めるからこその孤独と喪失感。それにお金とプライドが加わり狂気に変わっていく感じ。こわい。

映画とは話がずれるけど、僕が初めてアメリカに行ったのは19歳の時NY。ワシントンにも少しだけ寄った。
19歳の僕がアメリカの歴史的背景は知るよしもなく、海外旅行というものに浮かれて終わった。
話はもっとずれちゃうけど、その時のまだNY。WTCがまだある頃のマンハッタンの風景。
今考えるともっとちゃんとみておきたかった。そして叶うのならば今持っているカメラで写真を撮りたい。

話を戻します当時の僕は「フォレストガンプ」でトムハンクスが激走するワシントンのあのモニュメントをみた。
凛とした雰囲気、どこか神秘的で、静粛な感じ。廻りは林に囲まれ、霧がかかっていた。その時の自分には美しく見えたかも。
でも今だったらどう見えるかな。アメリカがインディアンにしてきたこと、戦争に荷担してお金を稼ぎまくっていること。
そうゆうことを知ってアメリカ嫌いになっている僕は、その景色をみて美しいと思うかな。

都合の悪い歴史を隠し、美化し、正当化してる施設にしかみえないような気がするのだ。
そうゆう描写がこの映画にもあった。南北戦争で愛国心を持つ兵士が3000人、国のために死んで行った。
そこを整地し、こぎれいにして凛とした空気を漂わせているシーン。そして遠い目で戦死者を偲ぶのだ。
鎮魂という便利な言葉を使い、事実を塗り固められたそうゆうものに吐き気がする。起こった事はそんなに綺麗ではないのに。

個人的にそんなことを思ってしまった。だけど映画としてはとても面白かったと思います。
「バードマン」の時と同じことを書いてしまうけど、ジョンはやっぱ自分の存在を認めて欲しいだけだかもな。
なぜ私を認めない!という気持ちの表れは一度も言葉にしなかったけど、顔に十分すぎる程出てた。
子どもといえば子どもなんだろうけど、金、権力があるからそうさせる部分もあるんだと思う。お金こわい。

この映画に出てる人たちほとんど全員が、言葉にしなくても顔に感情がにじみ出ている。
みんな演技上手かったということ。チャニング・テイタムも「親愛なる君へ」の時より格段に良い。笑
特にお兄さんデイヴ役のマーク・ラファロはとても名演でしたマイケル・マンの「コラテラル」にでてた人。
トム・クルーズの映画でこんなに面白いのがあるなんて!と、ある意味衝撃的な映画だった覚えがある。

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The End_1430 表参道 / PLAUBEL makina 670

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