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悲しみを砂に埋める人
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「デビッド・リンチ / ロスト・ハイウェイ」

久しぶりのデビッド・リンチ作品。これもツタヤ中目黒でみつけた。
ちょっと間があくとリンチ抗体は少なくなっているみたいで、観るのにまたある意味でのテンションが必要だった。
でも中目黒でDVDを借りると、そんなに遠くはないけど旗の台的な気楽さはないみたい。
それは延滞しても面倒だし、みないで返してまた借りるのも面倒ということ。しかも旗の台と違って旧作100円じゃない。貧乏性。

ジャズサックス奏者のフレッドは早朝に鳴るインターフォンのベルで起きる。その声は「ディック・ロラントは死んだ、、」と言った。フレッドは外に出るが誰もいなかった。翌朝、妻のレネエが玄関に置いてある封筒を見つける。その中にはビデオテープが入っており、映像はフレッドの家を外から撮影したものだった。翌朝もまたビデオが届き、中を確認すると映像は家の中のものであり、寝室で眠るふたりの姿が映されていた。

暗い。今までのリンチ作品の中で圧倒的に暗い。夜はもとより家の中でもまっ暗、朝のシーンもまっ暗。
リンチ特有といえばそうなんだけど、今までのはホテルとか、ある特定の部屋とか、、いわゆる異世界めいた場所であの暗さを使ってた。
だけどこの物語は、マイホームであの暗さがある。日常生活の中にあの暗さがあるのだ。なにこれすごくこわい。
真っ暗な廊下の奥に消えるフレッド。妻は呼び止めようと闇の中に声を投げかける。それは闇の中に消えていく。電気つけろ、電気を。

ただ、その暗さは前半のことみたいで、中盤以降ガラッと変わる。
ネタバレになるのであまる語りませんが、簡単に言うとあるポイントからフレッド主観から違う人に変わります。
そして映画の雰囲気もそれまでの暗く、おどろおどろしいものから一気に変わる。簡単に言うと、パルプフィクション化する。笑
そしてそして、まったくここから理解ができない物語になる。僕の脳内は???で溢れた。

それでも最後まで物語に入り込み、一度では無理なのは分かっているけど理解しようとはした。
物語を最後まで引っ張る牽引力はさすがに大きくて、意味不明なくせに最後まで持っていく力がある。
最終的な感想はなかなか難しい物語だけど、個人的には「マルホランド・ドライブ」と同じようなことをやってる感じがあるかな。
あんまり語れないけど、妄想と現実が入り交じってて、フレッドが現実でした事と人格乖離して妄想に逃た部分が混じっている。と思う。

調べたら1994年の「O・J・シンプソン事件」がこの物語のヒントになっているらしい。
あの奥さんと浮気相手?を殺した容疑で逃亡してカーチェイスまで起こした事件。
奥さんを殺した(かもしれない)のにひとり楽しくゴルフをやってるO・J・シンプソン。
普通には考えられないことだけど、人格乖離だとすれば色々なことが納得できる。この映画もそうゆうことなんだと思う。たぶんね。

レンタル期限が迫る関係で、とても気持ちの良い早朝にこの映画をみた。
そのギャップといったらもう、とても新鮮だった。

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The End_1410 多摩川 / PLAUBEL makina 670

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