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引き延ばされて、光明が差し込んでは消えていく
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「ペンエーグ・ラッタナルアーン / インビジブルウェーブ」

「地球で最後のふたり」の監督、同じく浅野忠信主演。の今作。
ずっとみたかったんだけどレンタルで見つけられなかった。買うのもなんとも気が進まないし。
いつも借りてるツタヤは旗の台だけど、最近よく行く中目黒のツタヤいってみたらあった。
これだけではなくお目当ての作品がいろいろあった。でもまだないのもあった。次は代官山か、でも返すの面倒だな。

マカオに住むキョウジの家にある女性が訪れる。女はキョウジとの秘密の情事に溺れていた。しかしキョウジはある命令でその女を殺害する。翌日出勤したキョウジは仕事場の上司から「今日は閉店だ」と告げられる。「休暇を楽しんでこい」とも。キョウジは船でプーケットへ向かう。その船内で赤ん坊を連れた女性と知り合う。

地球で~と同じような冷たい、暗い、意味深な映像。撮影はクリストファー・ドイル。ウォン・カーワイ作品で有名なあの人。
マカオからプーケットに向かう船上のシーン。結構長い尺で撮ってるんだけど、かなり意味深で怖いです。
すぐ結びつけちゃう悪い癖があるんだけど、やっぱり村上春樹の例のあのホテルを思い出してしまう。
迷路みたいで、閉じ込められたり、意味深に揺れたり、誰もいなかったり、いきなりバーがあったり、旧友?が現れたり。

その船上で出会う子連れの女性、ノイ。この子がまた村上春樹っぽい笑。
連れてる赤ちゃんを見知らぬキョウジに預け、自分は船のプールで泳いだりする。村上春樹っぽい。
船があっちとこっちをつなぐものだとするのであれば、ノイは森の中で出会う兵士のような感じかな。
なんでもくっつけすぎてしまう感じですが笑。本当に同じくらい意味深。メタフォリカルなのだ。

物語自体はとても分かりやすいとは言えないものだけど、だからといって複雑という訳ではありません。
設定はしごくシンプル。だけど説明が皆無な上に、淡々と進むのである程度の自己解釈力がないと辛いかも。
僕はこうゆう映画が昔から嫌いではない、もちろん完全に理解している訳ではない。
圧倒的偏見で決めて、後で考えれば良いのです。良いのです。

地球で~の時もそうだったけど、浅野忠信を始め日本人俳優が多く出ています。今作はなんといっても光石研。
浅野忠信を食ってる存在感。とても好きな俳優です。最近だと「共喰い」だなー、あれは忘れられない。
この映画ではかなり怖い役で出てきます。笑ってる人ほど怖い。普通の人が一番怖い。
僕が好きな俳優、良いと思ってる俳優はみんな怖い演技がうまいかもな。

全体的にブルーから薄いグリーンがかった絵は本当に好みです。暗いのもすごく好きな絵です。
いわゆる東南アジアを舞台にした映画に良くある、ヌルヌルで不衛生な印象はすごく苦手です。
特にコンクリート+ヌルヌルが苦手。軽い潔癖症なので。この映画もそうゆうシーンあるけど、嫌な印象があまりない。
かといってスタイリッシュでもない。ちゃんと不潔なのに、不思議。

この監督、個人的にはタイが生んだ天才だと思ってるんだけど。この映画を最後に撮ってない。なんでだろ。

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The End_1403 目黒本町 / PLAUBEL makina 670

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