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コムパス放送中、秋の部
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「銀河鉄道の夜」

上野の国立博物館で催されたイベント「博物館で野外シネマ」に行ってきました。
ことしの上映は銀河鉄道の夜。昔みたことはあったけど内容はうろ覚えです。
野外でみる映画。ということも後押しして、皆で行ってきました。
ちょっと寒かったけど夜空の下でみる銀河鉄道の夜。とてもよかったです。

父は漁に出たきり戻らず、母は病床に伏せている。毎日学校が終わると活版所で働く少年ジョバンニは、町で行われる星祭りにも参加できなかった。が家の使いでちょっとだけ覗いたお祭りでは、同級生のザネリたちが楽しそうにしていた。その中に友達のカンパネルラの姿もみえた。ジョバンニはどこか切なくなり一人淋しく町外れの丘に向かった。

野外での上映だからか、投影機の問題なのか、実際の絵がそうなのか分からないけど、序盤、暗すぎてなにが映っているかわからなかった。
活版所で働いているジョバンニのシーン、もう人の(猫の)眼しか見えない感じです。
暗い絵、セリフも少なめ、そして細野晴臣の重々しい音楽が乗っかり、なんともファンタジー感のない雰囲気でした。
だけど無事に銀河鉄道に乗り込むといろいろハッキリ見えてきて安心した。

シーンの背景カットに色々な画家の匂いを感じてとれた。
銀河鉄道に乗り込む前、ポプラの木が立ち並ぶ草原は初期のゴッホのようだし、途中の停車駅はダリの世界にみえた。
特に宇宙空間を走る車内から見える景色は、とてもファンタジーで、誰の絵とかではなくとても絵画的でした。
原作は当たり前だけど文字。ファンタジーの物語を絵として表現するにはいろいろな苦労がありそう。

90分の短い映画の中で、銀河鉄道の旅はどのくらい中身がある物になるんだろうと思っていた。
それは銀河鉄道999のイメージが強いと思う。惑星から惑星へ旅して、その惑星事にいろいろエピソードがあって。と。
でもこれはそんな物語では決してなく、とても象徴的で、暗示的。そして宗教的な物語だった。
ドヴォルザークの新世界とか、ハレルヤハレルヤとかとてもカトリック臭がした。調べてみたら法華経というものらしいけど、その辺はよくわからん。

とても暗示的だけど最終的にはちゃんと終結するし、やっぱりとてもファンタジーだしとても好きでした。
なによりも屋外、夜空の下で銀河鉄道の夜をみる。ってのがやっぱりオツです。
その日は少し風が強く、大きな木を揺らしざわめかせていた。その光景がどこか懐かしかった。
若い頃、夜中に多摩川の河川敷とかで夜空をみていた時の記憶が甦る。その時は夜空も僕にいささか近かった気がする。今、夜は寝るものです。

これを気に小説を読み返しています。その感想はまた今度。
読んでないのになぜか本棚にあった。名作というか、宮沢賢治の小説とはそうやって浸透しているものなんだな。

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The End_1394 国立博物館 / Nikon D610

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