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乳頭ファイブ・ショー
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「やさしい女」

早稲田松竹、二本立ての二本目。ドフトエフスキーの短編小説を基にした物語。
ロベール・ブレッソン監督作品。ベルトリッチ作品で有名なドミニク・サンダ主演。
軽くはないテーマで、セリフがかなり少なく静かな映画。だけど決して重くなくすごく良かったです。
DVD化されてないそうなのでみれて良かったけど、こんな名作DVDにしない方がおかしい。

男はパリで質屋を営んでいた。ある日店にやってきた若い女は、カメラを質にいれようとしていた。だが直前で気が変わったのか、帰ってしまった。次に来た時はまったく価値のないものだったが、男は特別にと高くお金を支払った。動物園で彼女にプロポーズをするが、人を愛することができないと彼女は言う。男はそれでも説得し、結婚を承諾させた。

標準レンズくらいの距離でずっと撮っているのでかなり近い。基本的に全然入ってない。
でも前に書いたドラン的な近さとは違って嫌じゃなかった。とても絵画的な印象を受けて終始ドキドキしていた。
全然入ってないのになにが起こっているのかがものすごく伝わってくる。これはなんとも不思議な体験でした。
死体なんて足しか映ってないのに、しっかりとそれは死んでいる。そうゆう説明しなくても説明できてる写真を僕は撮りたい。

新婚初夜のふたりは浮かれ、はやく二人だけになりたいと足早に自分たちの部屋に帰る。
その時のドミニク・サンダがヒラヒラしててすごくかわいい。この「ヒラヒラ」というのはみた人にしか分からないかもしれない。
部屋に入り、奥の寝室へ向かう様子が細かいカット割りで描かれ、部屋の奥へ奥へと小走りで男を誘う。
それは夢でもみているかのように、異様で怪しく、本当にとてもヒラヒラしていた。

冒頭に彼女が飛び降り自殺をするシーンから始まるのでネタバレにはならないと思いますが、彼女が自殺した所から始まり
なぜそうなったかを死んだ彼女の前で回想する物語。過去と現在をシームレスに行き来する。説明はないけど、これもちゃんと分かる。
ラスト、その飛び降りる前の彼女の心境を、まったくセリフなしで描いているんだけど、これがもうとても素晴らしいです。
映画じゃなくて写真のパラパラ漫画で良いのではというくらい心情がどんどん伝わってくる。

あとこれはどうでも良い話なんだけど、この映画に出てくる人、全員姿勢が良い。不自然なくらいに姿勢が良い。
それはわざとそうしてるっぽかったな。特にバックのエキストラの人とか、すごく異様なほどにこちらに関心がない。
アントニオー二の「BLOW-UP」のライブ会場のあれを思い出してしまった。
日常を描くには非日常感が必要なのかな、と勝手に解釈しています。それほど世間は自分らに関心がないということかな。



ちょっと感動したから予告動画も貼っておきます。
ドミニク・サンダ。かわいいんだけど、たまにビジュアル系のシンガーに見えます。

この映画は素直にもう一回みたい。落ち着いてみて物語とは別の視点で分析、整理しながらみたい。
だけどDVDになってない。ヤキモキするけど、こうゆう映画を上映する早稲田松竹とか他のシアターには頭が下がります。
どんどん映画館に行って、利益を上げてもらいなるべく存続して欲しいと思っています。
じゃなくてもミニシアターはどんどん閉鎖してるしさ。シネコン嫌いの僕にはとても切実なことなのです。

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The End_1388 目黒 / Nikon F3

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