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デタッチ・タッチ
鷹ノ巣山(1736m)

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The End_1342 鷹ノ巣山 / Nikon D610 と SONY RX100m3

鷹ノ巣山山頂を後にして、下り道、またはフラットな道に悦びと安心を感じながら石尾根を進みました。
冬の雪景色も良かったけど、夏の緑あふれる石尾根の道も気持ち良かった。雲の隙間からちょいちょい景色も見えるし。
予定ではこのまま奥多摩駅まで歩いて戻る計画だったんだけど、体力の様子をみて決めようとしていました。
天候さえ悪くならなければ奥多摩駅まで歩ける余力は二人ともあったと思う。でも水根山あたりからまた雨が降ってきた。
それでも僕は傘をさしてルンルン歩いていた。登りの時の霧がかった幻想的な森の数倍濃い霧に包まれて、テンションが上がっていた。
「海辺のカフカ」のカフカ少年が森の奥へ奥へ入って行くような気分。不安と恐怖をまとった濃い霧がとにかく美しかった。

だけどそんな甘いこと言えないくらいの雨になってきて雨具を着込んだ。これはこれで新鮮だなと思ってたけど、雨はすぐに土砂降りになった。
登山道はみるみる小さな川に変わり、視界は1m先も曖昧にしか見えないくらいだった。言葉通り本当の土砂降りだった。
前に通ったことがある道だったので大丈夫だったけど、知らない道だったら冷静に方向を選べてたかな。。
雨は止むどころか酷くなる一方で、結果的に2時間くらい続き僕らを苦しめた。そしてついに雷まで鳴り出した。
閃光が走ってから音がするまで2~3秒もない。それだけ雷の近くに居るということだ。そして体験したことの無い大きさの雷鳴。というか地響き。
僕らは樹林帯にいたから良かったけど、稜線でこんなのに出くわしたら死を意識するわ。、、いや、嘘だ。この時もすげえ恐くて死ぬかと思った。
山口くんとふたりで「こえー!」って叫んでいた。30代の男二人が、びしょ濡れで、山の中で泣きそうになっていた。笑
その時はもう帰りたい、屋根ほしい、もう山なんか嫌だ、カメラ大丈夫かな。と、ネガティブな感情しか出てこなかった。
でも今、安全な場所にいて冷静に考えると、死を意識するということは、生きる実感を持つということだったりする。とかいったら大げさかな。
でも、あれをまた体験したいとは思わないけど、あの時ほど生きてる実感を得られることはない。とか思っちゃうのだ。
少なくとも実生活でほとんど感じることのない、いきいきとした実感みたいなものは、雷雨を抜けたときに確実に抱いていた。
もちろん安全にこしたことはないけど、そうゆうものを感じられる可能性のある山にまた行ってしまうんだと思う。

話は戻り、六ッ石山まで自分を殺し、ただ黙って歩を進めた。これも知ってる道だったから、なにも考えず歩くことに集中できた。
六ッ石山まで来て、奥多摩駅方面と水根(奥多摩湖)方面に下る道の分岐。一応意思の確認をしたけど二人とも一致で水根方面へ下る。
奇しくも前に歩いたルートとまったく同じものになってしまった。けどその時点でまだ土砂降りは続いていたので、他の選択肢はなかった。
六ッ石山山頂はもちろんスルー。小走りで駆け抜けた。雷恐い。それから尾根道をズンズン下っていたら雨がやっと小降りになってきた。
やっと樹林帯に入り、ここから奥多摩っぽい急で長い下りが続くんだよな。。と思ってたら、山口くんの様子がおかしい。
下り道&ぬかるんでると言えども歩き方がおかしかった。声をかけると足首をぐっきり捻挫したそうだ。
大したことはないと言ってたのでとりあえずゆっくり下ることにする。そう、登ったからには下りないとしょうがない。
時間が経つにつれて辛くなってきてるみたいで、明らかにペースダウンしてた。下りだからこそ余計足に負担がかかるんだろう。
幸いにもその頃には雨もほとんど止んでたけど、この急な下り道が長いのは知っていたので、彼になんて言おうか迷った。
短めに言った方がテンション上がるのか、長めに言っといて急にゴールを迎えた方が良いのか。。
いろいろ考えた結果「頑張ってー」しか言ってなかった気がする。でも本当にしょうがない。登ったからには下りないとしょうがない。
いかんせんまだ元気だった僕は、途中から山口くんの荷物を持って下った。恐縮する彼に「大丈夫大丈夫!」と笑ってたけど、正直辛かった。笑
だってそれまで食事してないから、食料と水もたんまり入っててクソ重い。ましてや道もぬかるんでいるのと、ふもとの樹林帯の蒸し暑さ。
登りの時以上に汗が噴き出た。でもそうゆう時顔に出さずに頑張っちゃう自分がいる。まったく素直じゃない。

コツコツと下山してると雨に洗われた森がキラキラしていた。霧はまだ出ててそれを西日が照らして、それはそれは美しかった。
そうゆう景色に助けられながら歩いていると、だんだん奥多摩湖が見えてきて、最後に民家の横を抜けアスファルト道に戻った。
そこに水道&ホースがあったので、僕は半裸になって水を浴びた。これがまた最高に気持ち良い。丹沢でもそうしてたけど夏の登山の気持ち良い所。
それから奥多摩湖畔まで下り、屋根のあるベンチ(屋根!)でやっとお昼ご飯を作って食べた。すでに午後4時半でした。
行動食以外、ほとんどなにも食べずに良く頑張りました。でもそれってリスクになることだよな。。手軽に食べられる物がないといけないみたい。
しかし屋根ってすばらしい。乾いているってすばらしい。虫がいないってすばらしい。幻想的な奥多摩湖を眺めながら、すばらしくご飯もうまかった。

山口くんにとって、前回、日向山でお試し登山をしてみてからほぼ初めての登山。それがとんでもないものになってしまった。
急登、虫、景色見れず、豪雨、雷、怪我、、と山を嫌いになる要素のオンパレード。稲村岩尾根をチョイスしているボクもボクだけど。。
これはもう登山に心が向くのは無理かな、、と思っていた。それはそれでしょうがないかな、、と思っていた。
正直今回ので、僕も嫌になった部分はある。だけど毎回のことだけど、2日後くらいにまた山に行きたい熱が上がって来る。虫は嫌だけど。
これは僕の個人的な感想ですが、想像していた夏山の素晴らしさって奥多摩とか丹沢の低山ではなく、八ヶ岳やアルプスとかの高山にある気がする。
でも僕は今あんまりそっちの方に気が向いていない。日帰りで、近場で、気軽に山の中をハイキング。ってのが良いみたいです。
だけど、そうなると夏の低山は気持ちが悪いことが多い。気温、湿気、虫、天候など。僕は秋から冬、そして春の山が好きなのかもしれないな。
後日、別件で山口くんと話した。捻挫は大したことなかったみたい。なによりも意外とそんなに山テンションが下がっていなかった。
これは登山病にかかったか?と思っていますが、静かに見守りたいと思います。まあ無理のない程度で。
でもふたりであの雷雨の中を歩いたのはずっと忘れないよね。笑。おつかれさまでした。

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鷹ノ巣山 2 | Comment : 0 | Trackback : 0
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