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クラブシレンシオの謎
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「デヴィッド・リンチ /マルホランド・ドライブ」

前にこの映画をみて、途中で寝た。基本的にどんなに退屈な映画や小説でも最後までみると決めている僕が寝た。
その頃はまだお酒も飲んでたし、深夜にみてたからしょうがない気もするけど、それで苦手なイメージがついてしまった。
でも映画が好きな人ならいつか行き着くであろう「デヴィッド・リンチ」という人間。時を経てまたトライすることになりました。
でも今回は解説サイトを見ながら鑑賞した。そしたらば、あらビックリ!なんて緻密にできた映画なんだろうと感動してしまった。

ハリウッドの深夜。マルホランド・ドライブを走る一台のリムジンがあった。後部座席に座っているのは黒髪の女性リタ。途中リムジンは急に止まったと思ったら、運転席から自分に向けられた拳銃がある。その時マルホランド・ドライブを遊びで暴走する若者グループが追突してきた。それは大きな事故になったがリタは幸運にも生き延びていた。翌朝、ロスの空港にベティという女性が到着する。ベティは女優になるべく叔母を頼ってやって来た。叔母が留守の間、叔母の家を借りる約束だった。しかしその家にリタがいることに気付く。彼女たちは邂逅する。

先に書いたとおり、解説みながらゆっくり戻したりしてコツコツとみていった。
最初は恐る恐るだった。だけど1時間くらいみてると自然に物語に入り込んでいる自分がいた。
理解出来なくて苦しい映画としか思っていなかったのに、するっと世界に入りこんだ。世界が僕に入りこんできたのかも。
最初から「理解なんてできない」と思ってみたのが良かったのかもしれない。意味深で理解不能なものは考えないで流した。

そうやって気楽にみてたら、絵はかっこいいしナオミ・ワッツかわいいし、いきなり変なヤツ出てくるしで単純に面白かった。
なんといってもビックリホラー演出ではなく精神的に恐いシーンが多い。骨の髄に染みるような恐怖。これがとても病みつきになる。
でもやっぱり難解な物語には変わらなくて、解説読まなかったら最初から「???」な部分は多いと思う。
だけどひとつだけ言えるのは、この映画は難解なアート作品でもなんでもなく、かなり緻密に計画された映画だと言う事。

デヴィッド・リンチすげえ、、と素直に思った。「ハマる人はハマる」というリンチ作品。僕はやっとハマったのかもしれない。
そうなったら急に求めるようになり、僕の頭の中は「デヴィッド・リンチ」でいっぱいになった。
ちょっと村上春樹と共通する部分も感じるんだよな。。メタフォリカルな表現とか、意味深なものとか。すごくドキドキしてしまう。
苦手意識がさらっと消え億劫さすらなくなってしまった。僕の中ではレオス・カラックスの方がよっぽど難解で億劫だ。

物語の内容はネタバレになってしまうので語りません。そしてそもそも語れるようなシンプルな物語ではないです。
ひとことだけ言うならば、僕はネタバレ解説読んでみた方が健康的だと思います。解説みたのに分からなくて、でも欲して3回見直しました。
変な中毒性がある。そして映像が恐ろしくキマっててかっこいい。エロいシーンはしっかりエロイ。恐いシーンはとんでもなく恐い。
ちょっと僕の中では衝撃的な体験だったんです。長らく映画みてるけど、こうゆう感覚はあまり記憶にないかもしれない。

物語と別でまた魅力なのがぶっ飛んだキャラ。ギャグでしょ?と思うようなふざけた奴が真面目に演技してたりする。真面目って面白い。
カスティリアーニ兄弟というかなりキレキャラがいて、明らかに嘘くさいエージェントなんだけど、エスプレッソを頼み、まずいといって全て吐く。
そしてキレて映画の主役は彼らの推薦の女と押しつける。なに言っても「推薦じゃない、彼女だ」しか言わなかった。恐かった、でも面白かった。
他にもアダム監督、隣人のババア、殺し屋、そしてなんといってもカウボーイ!なんか思い出したらまたみたくなってきたな。。

本当に何度も言うけど、万人ウケしないというのは重々承知のうえです。でもハマったら最高です。
断片的で分からない。となるかもしれないけど、体験後に考えるとカンヌで監督賞取ってることにまったく異議はないです。
そして大きな意味で、この物語はものすごく悲しい話だということ。切ないし苦しいし、とにかく悲しい。
僕が言うんだからその辺は安心して頂けると幸いです。でもリンチ映画みるのに体力は必要です。元気なときにどうぞ。

参考にした解説サイト

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The End_1331 エリザベス / SONY RX100m3

「THE END」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph.」「Facebook」
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