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スラップ・スラップ
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「村上春樹 / 雑文集」

やっぱりエンタメ小説はしばらくいいや。と痛感させられた「キャプテンサンダーボルト」の後に読んだ。
本当に今年は村上春樹、再読の年になっている。この本は再読ではないけど。
村上春樹→違う小説→村上春樹→違う小説。という流れは年内ずっと続きそうな気がしている。
ちなみに今は「ノルウェイの森」の後、違う小説を読み終わり、なんと「ねじまき鳥クロニクル」を読み始めた所。もうドキドキしている。
で、この「雑文集」タイトル通り物語ではなく、日の目を見なかった文章やスピーチの内容をまとめたもの。
前にもかいたことがあると思うけど、物語ではなく(物語ももちろん)ただ文章を読む快感というのが僕にはあります。
右から左へ僕というフィルターを通り流れていくもの。そこに特に情報や、物語性や、感動などなくても良い(あってももちろん良い)
ただ自然に文字を追う行為、時間がとても好きだったりする。意味がないと言われればそうかもしれない。だけど意味のないものって重要でしょ?
そしてそれはからっきし意味がないことでも不毛なことでもなく、自覚はなくとも自分の糧になっているということ。
表だったものよりも、そうゆうものの方が時間が経っても結果的に覚えていたり、役に立ったりすることが多い。
それは記憶に関係深いものかもしれない。強烈な思い出は焼き付けられるけれど、だらっとした日常、生活の中に本質があるように。
特に僕はルーティンな日常を好む傾向がある人間です。決まった時間に起きて、運動し、仕事し、食事し、風呂に入り、体操して寝る。
そんな生活の中に、もしかしたらそうゆう生活の中にしか、人生の意味は無いのかもしれない。とまで思ってたりもしている。
いささか語りすぎですが、そんなだらっとした日常の中で読む文章としてはとてもピッタリの本でした。
もちろん内容も濃いし、ただのスピーチもそこは村上春樹、凡庸なものではなくひねりがあって楽しく、村上春樹節になっている。
そもそも安西水丸とタッグを組んだ、どうでもいい(といったら怒られるけど)砕けた文章もとても好きだったりする。
後は、やっぱりという言葉が合っているかは分かりませんが、村上春樹的な比喩を踏まえた名言は多い。
僕は本を読んでいて、気になったり心が動いたページは端っこを折っておく。読み終わった後折れてるページが多いほど面白かった本という事になる。
この本を読み終わったあとそれを見てみると、まあ折れまくっていた。面白かった。
特に村上春樹から見る安西水丸さんの考察めいた文章がとても面白かった。仲が良かったんだなと心から思います。
もう二人のエッセイや、短編が生まれる事がないのがとても寂しい限りです。いでたつひろくんに読ませよっと。

以下引用ー
あらゆる人間はこの生涯において何かひとつ、大事なものを探し求めているが、それを見つけることのできる人は多くない。そしてもし運良くそれが見つかったとしても、実際に見つけられたものは、多くの場合致命的に損なわれてしまっている。にもかかわらず、我々はそれを探し求め続けなければならない。そうしなければ生きている意味そのものがなくなってしまうから。

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The End_1325 夢の島 / Nikon D610

「THE END」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph.」「Facebook」
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