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夜のいちばん深い所
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「ポール・トーマス・アンダーソン / インヒアレント・ヴァイス」

久しぶりの早稲田松竹二本立てへ。

ロス郊外に済む私立探偵のドックには、ずっと引きずっていた元恋人がいた。しかしその元恋人シャスタが突然現れた。不動産王の情婦になっていた彼女は、彼の妻とその愛人の悪い企みを暴いて欲しいとドックに頼んだ。ドックは気が進まなかったが、未練たらたらの女性の涙には勝てなかった。

これはかなり面白かったけど、かなり難解だった。難解というかグチャグチャ。
でも全編通してシリアスではなく、フランクに進むのであまり気にせず楽しんだ。
とにかく登場人物が多い、名前を覚えられない。誰だっけ、、ということは多々。
でも気にしない。どんどん知らない名前が出てくるから気にしてもしょうがない。

「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「マスター」のポール・トーマス・アンダーソン監督。
全部見てるけど、やっぱり今作もPTA作品だなあと言う感想。良い意味です、とても。
で、主演ホアキン・フェニックスとなるともうみない訳にはいかなかった。
今度「怪演=良い俳優」について語りますが、今回のホアキンは怪演ではなかった。面白かったけど。

インヒアレント・ヴァイス=物事に内在する欠陥。全ての物事に、目には見えない欠陥や不備が具わっている。
製品が本来持つネガティヴな性質を指す保険用語でもあるそう。1970年代、ドラッグ、マリファナがはびこっていた時代。
ドックもちろんそれに溺れているが、どことなく感じる不安みえる。ケネディ暗殺後の陰謀論うごめくアメリカ。笑うしかなかった。
「ヒッピー」と聞くとラヴでピースで、フリーでスマイルなイメージが先行しちゃうけど、絶対そんな良いことばかりじゃない、よな。

どうしてもロスで探偵物、となると「ロング・グッドバイ」が出てくる人は多いんじゃないか。
話の筋がバラバラなのもチャンドラー小説と似てる所かもしんない。ロケーションや、年代、そして失踪した人探し
それに付け加えて(異性同性あるけど)お別れの切なさなど、みててクロスオーバーする部分は多かった。
でも絶対的に違うことがある、この映画は小説ほど真面目じゃない!PTA作品のファンは必見です。

音楽はとても良かった。レディオヘッドのジョニー・グリーンウッド。いつも通り。
挿入歌も知ってる曲ばかりで楽しいですCAN、サム・クック、ミニー・リパートン、ニール・ヤング、坂本九。
先に書いたように、複雑で登場人物も多いので途中疲れてくる。それが音楽で紛らわされた所はあったな。
あと70年代のファッション、特にドックの汚いんだけどオシャレなファッションがとても良かったです。麦わら帽子、買おうかな。。



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The End_1317 渋谷 / Nikon D610

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