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透明の自分へ
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「NO」

「モーターサイクル・ダイアリーズ」の時からガルシア・ベルナルが好きで、その後のチェ・ゲバラ映画とか全部みてた。
南米のはっきりした顔立ちの中にも繊細さと爬虫類要素が入っている濃い顔。だけどハンサム。かっこいい。
だけど南米の人って、若い頃ハンサムだけど、オッサンになると全員同じに見える。みな同じように太ってくる。日本人も同じか。
昔の映画から時間は経ち、ガルシア・ベルナルもそれなりに歳をとって、少しオッサン感が出てきたけど、それでもやっぱりハンサムだった。

チリでフリーの広告マンとして活動するレネの元に、友人であるウルティアが訪ねてきた。彼は左派の人間で、近く行われる政権の信任を問う国民投票において「NO」を主張する陣営の中心人物だった。投票までの27日間テレビ放送において「YES」派と「NO」派、それぞれに1日15分のPRタイムが与えられた。その責任者としてレネに白羽の矢が立った。出来レースとされる国民投票だったが、レネの広告マン魂に火がともり、彼はプライドをかけて制作に取り組むようになる。

1988年アウグスト・ピノチェト将軍の大統領任期の8年延長の賛否を問う投票。反対派が広告の力を使い賛成派に対決した事実を基にした物語。
広告、宣伝の力がこんなに大きいんだと痛感する映画でした。同じくらい一度動いた大衆の意見ほど強いものはないと思った。
現代の多様化する広告とは違いテレビや新聞、雑誌くらいしかツールがなかった時代。小さなアクションで人の意見はころっと変わる。
戦時中のプロパガンダも当時はかなり効果があったんだと思う。知らないって怖いことだし不安を煽ることこそ人の心に入りやすいことはない。

既存で確立しているものの是非を問うことは思ってる以上にエネルギーを使うみたい。それが国のことになるとなおさら。
「YES」派には安定がある、権力も。「NO」派には野望と未来がある。どちらも良い所と悪い所あるけど、どうしても「NO」派を応援してしまう。
2っの勢力がテレビ放送という舞台しのぎを削る。そこに広告という切り口でレネの手腕が光るんだけど、個人的にとても考えさせられるものでした。
それが真実だろうがどうだろうが関係なく、多くのコンセンサスを取得するために、多くの心を掴むための方法。。とても考えさせられた。

でも最終的にはとてもシンプルなもので「これからの未来をどうゆう風な素晴らしいものにしたいか」ということだけだったように思えたけど。

この作品は2012年のだけど、1988年当時の雰囲気を出すためにビンテージカメラで撮影されたみたいです。
レトロで、輪郭のぼやけた、多重投影のような映像がかなり新鮮です。僕が8歳の頃のテレビってこんなんだったんかな。。
そして出演者のファッションもかなり80年代です。柄物のギュンギュン詰まったセーターにスラックス。ピッチリ横分けサングラス。
チリの物語なのに、どことなく日本の雰囲気も感じてしまう不思議な映像。基本的に地味だけど、どこかとてもリアルな映画でした。

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The End_1301 新宿 / Nikon F3

「THE END PHOTO」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph. INTERIOR」「Facebook」



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