DATE:2015/06/17(Wed) 11:05 No.1671

「永遠の0」
また戦争映画。小説はきっと読まないけど、話題になってたしおもしろいんだろうと想像できたので。
「ヒューリー」の時に書いたけど、戦争映画は苦手なのでテンションが上がってるうちに一気にいかないと、なかなか観ないかとも思って。
結果こちらの映画はグロ表現もなく、とても良い子な戦争映画でした。とても日本っぽい映画だとも思った。
CG表現はすごかったです。とても自然。真珠湾攻撃とか、艦隊爆撃とかすごい実写っぽくて良かった。しいていえばキャスティングが良くない。
現代、佐伯健太郎は祖母の葬式に参列していた。そこで健太郎は祖父と血のつながりがないことを知る。本当の祖父は宮部久蔵で、零戦のパイロットだった。天才的な操縦技術を持ちながらも死を恐れ、劣勢になるといつも戦闘から外れ、安全な空域まで逃げていた。その為、隊で一番の臆病者のレッテルを貼られていた。そんな死を恐れる臆病者の久蔵は、特攻隊に志願し戦死した。そのことを奇妙に思った健太郎は、当時の久蔵を知る人物を巡り、本当の久蔵、本当の祖父の人物像に迫る。
面白かった、とてもシンプルで分かりやすい映画だと思います。そしてやっぱり戦車より戦闘機の方が好きだ。
というより僕はやっぱり戦闘機だけではなく、飛行機が大好きなようだ。どこまでも続く空と雲と海、ロマンを感じないわけがない。
最近、空や雲、夕焼けに感動していない自分にも気付いた。梅雨が明けたら雄大な雲を見にいきたいと思う。
そして零戦の美しさ。アメリカの戦闘機と比べ、小さく緻密で美しい。そして機能面までもバランスが取れたプロダクトだった。
特攻隊に志願した後、ただの川の水に足を入れてるだけで生を実感しこの世界が愛おしい。と彼らはいっていた。
「死に直面しないと、日常のありがたみを感じられない」と。とても淋しい話だけれど、とても美しい話のようにも思う。
死があってこその生。そして僕らは沢山の死の上になりたっている。死について考える事はとても怖いことだけれど
生きるためには死のことを考えないといけないんだと思う。死のことを考えることが生きるということかもしれない。
いろんな意味でバランス良い映画でした。重くもなく軽くもない。でも全然薄っぺらくなくてあっとゆう間に終わった。
内容も、伏線も、ネタバレも、派手ではなくとっても地味なものだけど、それなりに心に響くものもあった。
限りのある命、無駄にせずしっかり生きているか?という教訓もあり、誰かのために生きるとの素晴らしさも語っていた。
僕にそうゆうのあるかな、、ないな。早くしないと死んじゃうから、はやく色々やらないと!という気持ちは学生時代から変わらないけど。
「自分の死が怖いのではなく。自分が死ぬことにより困る人がいるということが怖い。」という言葉が印象に残りました。
ぼちぼち戦争体験者がいなくなるということも考えさせられました。少なからず戦争が風化していくんでしょう。
それこそ銀河鉄道999みたいに、テルメーが「むかしここで大きな戦争があったの、、涙」とボソッと語る日は近い。
やっぱり松本零士の「ザ・コクピット」を再読しようと思う。そして僕の親父は橋爪功にそっくりだということも再認識した。

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