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静かな火山湖の底
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「ウディ・アレン / マッチポイント」

ウディ・アレンのロンドン三部作。ニューヨークのイメージが強いけど、スペインやパリを舞台にした彼の映画も多い気がする。
でもロンドンっていわれると確かに思い当たらないかも。。恋のロンドン狂騒曲があるけど、あれはラブコメだしな。
こちらの先品はもっとシリアスで、三部作通して男女の色恋がもたらすいろいろな(面倒くさい)物事を表していた。
スカーレット・ヨハンソンを迎え、イギリスの上流社会を舞台にした物語。殺人ミステリーです。

プロテニスプレイヤーだったクリスは、第一線から離れテニスクラブのコーチとして働いていた。生徒として知り合ったトムは大金持ちで、それがきっかけでトムの妹クロエと結婚することになる。しかしクリスはトムの婚約者であるアメリカ人女優のノラに心を奪われてしまう。そして不倫関係に陥った彼らが向かう結末とは。

練習が嫌だから。という理由でプロテニスプレイヤーの地位をあっさり捨てたクリス。
同じくらいあっさりと愛よりも地位を選ぶ。要するにとんでもなく自分勝手な奴だ、というのが率直な印象。
スカーレット・ヨハンソン演じるノラも、誰かれ構わずフェロモン丸出しで、婚約済の女性としてそれはどうなんだと思う節はあるけど。
それでもやっぱりクリスの適当っぷり、その場の埋め合わせっぷりは甚だしい。どんどんぼろが出てきて、最後自分でもパニックになってた。

アメリカ人女優がこうゆう性の象徴として描かれるのはある意味でとてもステレオタイプだなと思った。モンロー的な。
この話、言ってみたら愛欲まみれの行く末的な、現代のシェイクスピア的悲劇なのかもしれない。あまりシェイクスピアに詳しくないけど。
スカーレット・ヨハンソン、そうゆう意味では適役だったかもしれない。演技は全然嫌いではないし、むしろうまいと思うくらいだし。
彼女を苦手だと言ってる僕だけど、なんだかんだ結構みてるのですでにもう好きなのかも知れない。次の二作目も良かったし。

なにかとうまく言いくるめられて都合の良い女になっていたノラ。しかしあることをきっかけに豹変する。その変わり様は背筋が凍った。
そしてクリスからみると、その瞬間面倒くさい女に変わった。それがジワジワと表情に滲みでてくる様が見物でした。
クリス役のジョナサン・リースという俳優さん、全く知らないんだけど演技うまいね。男前だし。真顔が怖い。
だけどこの役はとても最低な役です。女性をかなり敵に回すと思います。それも演技の評価としては高いということか。

冒頭にテニスボールがネットを揺らしどちら側に落ちるか、、的な表現と、指輪のシーンがリンクしてくる様は切なくもありとてもうまいと思う。
とてもニューヨークっぽい表現です。孤独で切ない大都会。ポール・オースターのシティ・オブ・グラスみたいな。
人生は運でしかないと豪語するウディ・アレン。もしあれが向こう側に落ちていたら、、的な。
ウディ・アレン、こうゆうシリアスな作品も良いな。出たがりで女好き監督、ブラックジョーク、明るい下ネタももちろん良いけれど。

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The End_1273 多摩川 / Hasselblad 500CM

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