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私たちが幸福になろうが不幸になろうが
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春樹月間なので。
こんな文章だけのブログ誰もよまないんだろうな。。。
まあ自己満足です。

1Q84 BOOK1で好きだった文章。

人間というものは結局のところ、遺伝子にとってのただの乗り物(キャリア)であり、通り道に過ぎないのです。
彼らは馬を乗り潰していくように、世代から世代へと私たちを乗り継いでいきます。
そして遺伝子は何が善で何が悪かなんてことは考えません。私たちが幸福になろうが不幸になろうが、彼らの知ったことではありません。私たちはただの手段に過ぎないのですから。
彼らが考慮するのは、何が「自分たちにとって」いちばんの効率的かというだけです。

老婦人がいったように、もし我々が単なる遺伝子の乗り物(キャリア)に過ぎないとしたら、我々のうちの少なからざるものが、どうして奇妙なかたちをとった人生を歩まなくてはならないのだろう。
我々がシンプルな人生をシンプルに生きて、余計なことは考えず、生命維持と生殖だけに励んでいれば、DNAを伝達するという彼らの目的はじゅうぶん達成されるのではないか。ややこしく屈折した、ときには異様としか思えない種類の人生を人々が歩むことが、遺伝子にとって何らかのメリットを生むのだろうか。

もうひとつ

風も急にやんで、楽譜も散らばらなくなった。
よかった、と思った。しかしそれと同時に与えられた時間も終わりを迎えようとしていた。
「これでおしまい」と小さな声で告げた。
時間がぴたりと止まり、世界はそこで終結した。地球はゆっくりと回転を止め、すべての音と光が消滅した。
翌日目が覚めたとき、世界はまだ無事に続いていた。そしてものごとは前に向かって既に動き出していた。前にいるすべての生き物を片端から轢き殺していく。インド神話の巨大な車のように。

とても村上春樹っぽい。そしてとても好き。

さあもう寝よう。

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