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科学研究の目的の純粋性と、プラトンの関係について語りましょう。
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「筒井康隆 / 七瀬ふたたび」

小説離れが進んでいますと書いたけど、少しずつ時間を見つけて読み出している。
それでも前ほどかぶりついて読んではない、だけどやっぱり文字を追う時間って好きみたいです。またそうゆう時間が増えてくればいいんだけど。
という訳で、筒井康隆のサイキック小説を久しぶりに読みました。面白かった。
でも「七瀬シリーズ三部作」の二作目だったことを後で知った。気にしなければ気にならないけど、なんか気持ち悪い。

人の心を読むことができるテレパスの火田七瀬は、自分が超能力者だということを世間に悟られることを恐れ、母の実家に帰ることにした。その夜行列車内で自分と同じ能力を持つ少年ノリオと、予知能力を持つ青年恒夫に出会う。七瀬たちは、雨の降る夜目的地へと進む列車が事故にあうことを、恒夫の予言で知ってしまった。

筒井康隆って子どもの時に「こわいおじさん」というイメージが付いていて、大人になってからもどことなく避けていた。
だけど2年くらい前にそのみえない壁みたいなものが無くなると、これがもう面白くて、なるほどこれが文豪か、と思う程。
それでもいわゆるお堅い文豪ではなく、シリアスな物からSFやファンタジー、ブラックな笑い話まで幅が広い所が魅力だと思う。
調べたら「世にも奇妙な物語」ででも映像化されているのは多かった。当時は知らずに見てたけど、うなずけるよね。

この物語は「時をかける少女」くらい映像化されていて、ドラマになったり、映画になったりしてるらしい。
昭和53年発表の今の原作は、今読んでも(夜汽車とかのギャップはあれど)特に古さを感じない。
少しレトロな時代設定のドラマを見ているかのように文章が脳内で映像化されていく。それはもう鮮明に。
だけどサイキック小説だからこそ文章の方がいいのかも。。変に映像化されてチープになりそうな所は多かった。アニメならいいんじゃない?

冒頭の「邂逅」という編で出会うノリオという少年。彼や他の仲間と共に、彼らを抹殺しようと企む謎の暗黒組織と血みどろの死闘を繰り広げる。
これだけ聞くと幼稚で、面白くなさそう。仮面ライダー感があるな。。だけど、これが面白いんです。
大人が読んでもワクワクしてページが進むし、超能力を使いまくり暴れまくりの超能力者がかっこいい。
中でもクールで美人の主人公七瀬は、読んでるだけで虜になってしまう。そのくらいリアルな文章です。

エンターテインメントなんだけど、筒井康隆的な人間の汚いところへの皮肉だったり、ブラックなジョークもありで楽しめます。
筒井康隆のこと書く時に、いつもいってるかもしれないけれど、御年80歳。まだまだ作品を残して欲しいです。

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The End_1227 野毛動物園 / Nikon F3

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