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落とし物デイズ
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「捨てがたき人々」

二本立ての二本目。原作はジョージ秋山!っていうだけでなんとなく物語の雰囲気が分かってしまう。
「銭ゲバ」や「アシュラ」など、タブーに近い作風の漫画家。僕はとても好んで読んでいた。

金も仕事も夢もなく、顔は不細工で無愛想、そして怠け者の狸穴勇介は「生きることに飽きてしまった」と言い、目的もなく生まれ故郷に向かった。そこは両親が自分を捨てた場所でもあった。そこで勇介は弁当屋で働く京子と出会う。京子は顔に生まれつきのアザがあり、新興宗教にのめり込む女だった。勇介にとって彼女は自分に笑顔を向けてくれる最後の女性であった。しかし愛情の表現を知らない勇介は、京子に生きる証を求め、あげくには強姦まがいに関係を持ってしまう。

予想通りと言えば予想通りのひどい映画でした。つまらないという訳ではなく、ひどかった。
ジョージ秋山なのでしょうがないし、いかんせんそうゆう話が嫌いではない自分がいる。
勇介の設定はダメ人間、そして顔も不細工ということだったけど、大森南朋はいかんせん格好良かった。
ダルダルの身体で結構なおっさんメイクもして、明らかに不潔だったけど格好良かった。あらモテるわ。

勇介はセックスのことしか頭にないダメ男だけど、どこか生きることに素直に見えてしまった。
反面、自分のことをダメ人間と自覚し、自分のダメ男の遺伝子を残す事に後ろめたさも感じている。その気持ちは少し分かる笑。
僕の良く言う「生まれてきてごめんなさい」に通じるものがある。基本的に自分はいない方が良い人間と思ってる節はあるので。
出来る限り他人に迷惑掛けないように生きたいとは思っているけど、こうゆう性格なのでなかなか無理がある。ごめんなさい。

性描写に関しての賛否はあると思います。だけどそれを抜いて見ると「生きる」ということにとても特化した話だと思う。
ダメ男だけど欲望に一番正直な勇介がもしかしたら「人間らしさ」というものに一番近いのでは?というメッセージが見える。
だけど正直なだけでは馴染まないものがある。世間体や子どものことなど。いろいろあって叩かれるし、変質者扱いもされる。
でも勇介と、隠れてコソコソ関係を持っている人との、行く末のコントラストがすごく明快だった。なにが正しいことなのか問われていた。

閉塞感満載の、地方の寂れた街の中では皆悶々としてる。じゃあなにで発散してるか、酒とセックスだ。
メチルアルコール的な酒と、タバコ、やさぐれた中年男女。そして寂れた街の中では、人間関係も肉体関係も狭かった。
田口トモロヲも、美保純もごさかんだった。特に美保純!衝撃的だった。。笑
地方出身の友達が言うには、地元の友達は結婚が早いし、3人くらい子どもいるのが普通らしい、理由はそれしかやることがないから。らしい。

紆余曲折あり、勇介にも日常的な、牧歌的な、ゆるりとけだるい、幸せで退屈な日々が訪れる。
だけどこれで良かったのか?とどこか腑に落ちない気持ちもある。でも日常は過ぎていく。
そこでごまかしごまかし生きて年を取っていくんだろう。それが人生でしょ?というまとめで終わるのかと思った。
でもラストはそう素直にいかなかった。劇的なシーンでないにしても、僕は考えさせられてしまった。

最終的にはやっぱり「愛すべきダメ人間」というものに尽きるのかもしれない。
タイトルにも現れているように。真面目なふりしてコソコソ本性出してもいいことあるのかな?
モラルから外れてしまっても生きることに素直でいたほうが幸せなんじゃないかな?
だってどっちにしても行き着く先は孤独だったり疎外感だったりするででしょ?という感じ。面白かったので漫画も読んでみる。

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The End_1122 恵比寿 / Nikon F3

「THE END PHOTO」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph. INTERIOR」「Facebook」
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