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あたいワンピースが似合う女になりたいの
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「夢枕獏 / 神々の山領」

登山モノ。結局はまだまだみたり読んだりしてて。これは関ちゃんに、井上靖の氷壁と一緒に借りたもの。
といっても関ちゃんに借りたのは小説の上巻のみ。漫画版孤高の人読んだ時に、漫画版神々の山領もあることを知り
小説ではなく漫画版で読んじゃった。その辺、最近の読書離れ感がにじみ出しています。
結果的にすごい面白かった。夢枕獏って陰陽師しか知らん。

あるエベレスト登山隊は二人の滑落者を出してしまい、失敗に終わる。その遠征に参加していた深町は、帰国せずカトマンズの街に滞在していた。ある道具屋で古いカメラを見つけた彼は、エベレスト史上最大の謎とされている「ジョージ・マロリー」のカメラだと気付く。カメラは深町が買い取ったが、ある日盗まれてしまう。カメラの中に入っているフィルムに写っているものを見る前に。深町はカメラの行方を追ううちに、ビカール・サン(毒蛇)の異名を持った日本人にたどり着く。その人物はかつて日本国内で天才クライマーと呼ばれた、羽生丈二だった。

この物語はあらすじに書いた、エベレスト発登攀の謎、羽生丈二の人生だけではなく、いろいろな要素がある。
カメラ、恋、ミステリー、犯罪、いっぱいあるんだけど、やっぱり僕の中で大きかったのは、カメラに写った写真。
マロリーは実在した人物で、1924年にエベレストから帰ってこなかった。遭難したのが登頂前か、後か。
そのカメラのフィルムに写っているであろう風景だけが、真実を確かめる唯一の手段。。なんてミステリアスロマンチックなんだ。

前に書いたけど、僕は初登攀や未開ルートなどにあまり、というか興味がない。安全方が良いじゃない。と思う。
だけど羽生丈二という男、いや漢は、その事しか考えていない。それ以外に興味がないのだ。
夢枕獏氏が「切ないくらい何かを求めていく話が好きだ」と語っていたが、羽生丈二はまさにそれで、みていて少し怖くなる。
同じ男としてものすごく魅力的だけど、同じくらい面倒くさい奴だとも思う。実際こんな人がいたら僕は仲良く話せないと思う。

少しネタバレになってしまいますが、羽生丈二は過去にエベレスト登攀第一次アタック隊に選ばれず、二番隊になった。
羽生丈二は「二番目とか、ノーマルルートなどでは意味がない」とエベレストを一人下山する。協調性ないなー。
みんなで力合わせてエベレスト登ろうぜ!という所に「おれ一番じゃないと嫌だから帰るわ」って、、なんかもう。。
その不器用さとひたむきさが魅力で、僕も読んでてドキドキしてたけど、現実に置き換えると、なかなか痛いです。

といってもなかなか男のロマン心をくすぐる物語でした。
だけどやっぱり僕にはヒマラヤなんて行けないし、行かないので、ちょっと現実離れした話にも聞こえてしまう。
海外に行く飛行機の中で、大きな山塊の上を飛ぶことがあった。窓からみるその風景くらい、非現実的な世界に感じる。
これの奥多摩版とかあれば嬉しい。奥多摩をなめてる訳ではなく、身近に感じれるので。

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The End_1097 田園調布 / Nikon D610

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