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冬のサクラ
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「岳」

やっとみました。

世界の巨峰を登り歩き山をこよなく愛する島崎三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者の命を守ってきた。長野県警山岳救助隊に配属された椎名久美は三歩の指導のもとで経験を積み、成長していくが、理想と現実の狭間で葛藤する日々を送っていた。ある日、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生し、久美は仲間と救助に向かう。

端的にいうと、日本映画界でよくみられる、原作が売れてから映画化した作品の悪い所がすごく出てた。
原作に基づいてすべてを表現しようとして、欲張りすぎ詰め込みすぎで、全部が中途半端なものになってしまう。
岳の原作がオムニバス形式だったので、全体的な設定紹介→いかしたエピソード抜粋で良かったのに、
薄く引き延ばした感じが否めない。それは物語だけではなく、キャラクターまで薄くなってしまっていた。

久美ちゃんの遭難の件も、お父さんの話も、三歩の過去の親友の話だって、なんか薄い。
ヘリの牧さんも、過去が語られないと頑ななプロ魂の前に、タダの意固地なこわいオッサンだ。
小学生のナオタくんも、授業参観の件とかすげえ中途半端で悲しくなってしまった。最後ちゃかり登場してるし。
いちばん良くないのは、物事をちょとずつ出してって、すべてがちゃんと終わってないところ。

原作はまあ好きだったので、ちょっと残念な感じもしますが映画版にそんなに期待したわけでもないので。
どうしても山岳救助隊。となってくると、海猿とか、踊る大捜査線とか、ああゆう公務ありきの人命救助。
現場で動く人間と上層部での温度差とかになってしまう。ちょっとそうゆうのはもういいかな。
それと、バーチカルリミット的な、山素人の僕でも突っ込める所は多々あります。みてみてください。

いい所!風景の画はすごく、すごく良くて、たまに一時停止して眺めてしまったりした。
アルプス、僕もいつか行けるのかなー。遠くない将来そこに立っている自分を想像してしまう。
低山の森の中をてくてく歩くのが好きな僕と、移動手段に乏しい僕があんな所にいくことはあるのかな?
まあいつか、そのうち、ことし?トライしてみたいという気持ちを潜めつつ、山遊び楽しもうと思います。

最近みてる「山岳物」となると、初登頂だったり、ヒマラヤ雪山遭難だったりするけど。
ぼくはそんな所に縁がないし行くこともないので、山の怖いところだけみさせられ不安を煽られてしまう。
なんかだんだん楽しくなくなってきた。もっとこう、夏山を登って山頂の美しい風景をってのがみたいんだ。
でもそれじゃ映画にならないのか。「NHKの世界の夏山」でも買おうかな。

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The End_1072 碑文谷 / PENTAX ESPIO 105 SW

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