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骨張った手
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「犬神家の一族」

岩井俊二祭りで最後にみた「市川崑物語」に影響されて、とりあえずベタに犬神家をみてみよう。
そう思って借りにいったんだけど、間違ってリメイク版借りてしまった。
だけど監督は変わらず市川崑だし、主演、金田一耕助役も石坂浩二だし、いいかと。
しかしあれね、石坂浩二って若い頃特にだけど、村上淳にそっくりよね!

犬神財閥の創始者である犬神左兵衛は、腹違いの3人の娘と、その息子たち。そして左兵衛の恩人の孫娘である珠世を残しこの世を去った。左兵衛は、多額の遺産が元で一族の争いが起こることが予期できたので、弁護士の若林立ち会いのもと遺書を作成していた。その遺書は血族全員が揃わないと開封できないことになっていたが、長女、松子の息子である左清は復員しておらず、開封することができなかった。その二週間後、不自然にも左清が戻る知らせを受け、松子は迎えに行く事になる。戻った左清は、戦禍での大けがを隠すため顔全体を奇妙な白いゴムマスクで覆っていた。面々が揃ったことで遺書は開封されるが、遺産相続はとても不自然な内容になっていて、皆不満を上げていた。そんな中残虐な殺人事件が起こる。

僕はなぜか小学生の頃から横溝正史の金田一シリーズを読んでいる変な子どもでした。
「犬神家」はもちろん「獄門島」「八つ墓村」「悪魔の手毬唄」「病院坂の首縊りの家」から始まり
「夜歩く」という隠れた名作まで。今考えても変な子どもだ。しかし当時、映像でもみたこの物語は
子どもには文章以上の恐怖映像となり、当時の僕は寝られない夜を過ごしていた、はずだ。

このリメイク版は初めて見るんだけど、さすが市川崑。と言えるほど僕はこの監督に詳しくない。
でも「市川崑物語」で岩井俊二が語っていた市川崑の手法がいろいろ出てて、面白かった。特にカメラ割り。
人の表情を抜きまくる表現は意識してみてると、楳図かずおみたいだけど、すごい効果的だった。
そして光の使い方。目元以外影で覆われてる表現は実際ありえないけど、確かに不気味でおしっこ漏れそうになる。

そして犬神家の物語が特にそうさせるんだろうけど「女」の描写がまたこれすごい。
僕はふだん異性のことを「女性」というけど、ここではあえて「女」と言おう。
妖艶で、エロくて、美しい。そして腹黒くて、ドロドロしてて、意地汚い。女ってこわいー。
あんまり知らないけど、松嶋菜々子の悲しげな美しさがすごい。あの人、笑ってない方がいいな。

そしてそして、深田恭子の演技が酷い。学芸会かと思った。
煩わしいし、気が利かないし、空気も読まない。でも明るく笑っててかわいい。これも「女」か。
よく血はダメだと言う僕もこの映画は平気でした。気持ち悪いし不気味だけど大丈夫。。
なんでだろう、横溝正史だからかな。江戸川乱歩も平気だな、日本のは大丈夫なのかな。

映画自体は何度もみてるのでそんなにビックリ感はなかったけど
この歳になっても犬神家を代表する「湖に刺さった逆さ死体」や「戦慄の菊人形」はやっぱり不気味。
そして珠世(松嶋菜々子)の内に秘めた気持ちは、なかなか心を打ったのである。
それとやっぱり女のドロドロ!こんなに面白い人間模様はなかなかないのでは、と改めて思う所存であります。

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The End_978 古市場 / Nikon D600

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