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夏がくる前に
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「岩井俊二 / 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

岩井俊二特集、第三弾の二本目。テレビドラマで製作されたものの映画化。
もう何回もみてる気がする。けど、毎回僕のセンチメンタル感情を引き出す作品。
時代設定と、当時の僕の年齢がまったくもってシンクロすることと
やっぱり「岩井俊二作品」というものは僕の中で大きいものみたいです。

小学生のノリミチは夏休み中だが、登校日で学校に向かった。同級生の女の子、ナズナに密かに恋心を寄せていたノリミチだが、抱える感情をどうすればいいか分からず、モヤモヤした日々を送っていた。その日は町の花火大会。友達の間では、打ち上げ花火を横から見たら平べったいのか、丸いのかで論争になっていた。それを確かめにいくことになるが、ノリミチはナズナに花火大会に行こうと誘われてしまう。

映画公開時、リアルに小学6年生だった僕らには懐かしすぎるキーワードが多くでてくる。
スーパーファミコン、Jリーグ開幕、ミサンガ、CATのTシャツ笑。そして夏休み、花火大会、と初恋。
「青春」と言われる時期に入る少し前。でも女の子はやっぱりませてて、男よりも少し先を行くのだ。
物語は特に目立ったことは起きないんだけど、懐かしさやあの頃には戻れない淋しさとで、僕は少し泣いた。



夏休みの夜中に誰もいないプールに、初恋の女の子と一緒に忍び込む。
なんてエピソードは、現実の僕には起こらなかった。起きなかったはずなのに懐かしく思うのは僕だけか。
ナズナは自分より大人びていて、なんだかわからないけど、子どもな自分が恥ずかしいと思った。
現実の僕にはそんな人いなかったけれど、いたような気がするのは僕だけか!

時代は違っても誰の心の中にもある共通の思い出、原風景みたいなものなのかもしれない。
ただ記憶が美化されてるだけかもだけれど、年齢を重ねるほどこの作品の良さが身に染みてくる。
まだ時間が無限だった頃、夕方の時間帯が今よりも長かった。そもそも一日が永遠のように長かった。
そして季節や世界が今よりも自分に近かった。今はもう遠いよ。

あの頃は自分が34歳になるなんてこと想像なんてできなかった。
でもしっかり時間は過ぎていて、今ではあの頃のことを懐かしく思い出すことしかできなくなった。
もしあの時こうしてたら、もしあの時ちがう選択をしていたら、今とは違う人生だったのかもしれない。
後悔じゃなく、そんなことを想像してセンチメンタルになってしまう。もう戻れないということも後押しして。

しかしこの頃の奥菜恵、実年齢は14歳だったみたいだけど、妙な大人っぽさが出ててナイスキャスティングです。
同年代の女の子は成長が早くて(僕が3月生まれということもあり)みんななんだか大人っぽかった。
少女と女性の間の時期。ナイスキャスティングでした。男はいつまでたってもあの頃のまま、バカだったりするけど。
えーと、ごめんなさい。目黒シネマで、本日まで!

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The End_958 渋谷 / Nikon F3

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