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「舟を編む」

僕は三浦しをんという作家の本は読んだことがない。
この原作は本屋大賞になり、この映画もやたらプロモーションされてたのは知っている。
そうゆう類のものはあまり手に取らない僕なんだけど、どこかお気軽なものが見たい時は多々あります。
特に期待もせずに、映画というもの、物語をなんとなくみたい時。そうゆう時にこうゆうベタなものをみたりする。

小さな出版社に勤める馬締(まじめ)は暗い、キモいなど言われ職場では少し浮いた存在だった。しかし言葉に対する真摯な姿勢から、辞書編集部に異動になる。彼はそこで初めて辞書編集の仕事に出会い、くせ者揃いの辞書編集部でその作業にのめり込むようになる。今を生きる新しい辞書「大渡海」の完成を目指して長い年月を必要とする旅が始まっていた。

ところがどっこいこの映画、全然ベタではなかった。大きな流れは邦画でよく見られるあの流れなので予想はつく。
この人多分こうなるな。というのがそうなる。このあとこうなるでしょ。というのがこうなるのだ。
でもそうゆうのは全然嫌いじゃなくてさ。ウォーターボーイズ的なものと僕はくくっているけれど
そうゆうのも必要なんです。毎日ドストエフスキー読んでたら重いでしょ。たまには漫画太郎も読まなきゃ。

この映画はとても上品な映画です。言葉使いもそうだけど、誠実に真面目に生きていくことの素晴らしさがでてる。
僕は上品な人間ではないけれど、こう見えてコツコツやる系の人間なのでわりと共感できる部分はあった。
しかし辞書の編集ってのはこんな感じでやってたのか。と知らない事は多かった。脚色も含め。
小さい頃、辞書に対してなんの思いもないどころか、嫌いだった自分が情けない。血と汗の結晶なんだな。。

誰がなんと言おうと僕の中で松田龍平は、日本人で好きな俳優ランキングで上位に食いこむ俳優さんです。
松田優作がどうこうは関係なく好きな俳優さん。棒読みとかいわれてるけど、日常ってそうゆうものだ。弟さんは嫌い。
ネタバレになってしまうので細かく書けないけれど、僕にもいつか起こるであろうその時の演技、とても良かった。
ひとりじゃなくてよかったね。と切実に思う。しかもあおいちゃんで羨ましいね。良かったね。

10代の頃に読んだ本の中に「死んだように生きるな」という言葉があって、その頃の僕はえらく感銘を受けた。
馬締は暗く、スポットライトのあたる人間ではない、だけど生きていた。そしてそれは役割を与えられて光り輝いた。
そうゆう人生というのは振り返ったら一瞬に感じるんだろう。それを悲しい事ととるか、豊かととるかは人それぞれ。
だけど中身のある詰まったものにはなるのではないか。イメージ、イメージです。

どうせ生まれてきたんだからなんか残そうぜ。と今でも本気で思っている僕。
その10代の頃からずっと、紆余曲折、浮き沈み、いっぱいいろんなことがあるけれど変わってない根幹なこと。
その先に経済的成功なんて絶対ないんでしょう。でももしかしたらなにか残せるかもしれない。
それを悲しい事ととるか、豊かととるかは、本当に人それぞれだと思うけど、僕はそれでいいやと思った。

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The End_949 林試の森 / Nikon F3

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