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きえた女の子
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「村上春樹、佐々木マキ / ふしぎな図書館」

「女のいない男たち」の時にかいた、初期と今では絶対的に作風が違うけどどっちも僕は好きだ、と。
んで、なんか昔の短編を読み直したいなと思った。所持してる本が多いので、読みたいものがすぐ読める。便利。
しかし最近思うように読書が進んでない。 ことしに入ってからかな。。
本だけでなく映画もどこか精力的でない自分がいます。なんだろ、そうゆうタームなのかな。

図書館に本を返しにきた「僕」は急に「オスマントルコ帝国の税金のあつめ方」が気になりそれについての本を探すことになる。そのうちに地下の107号室に案内されある老人に出会う。僕は老人に連れられてもっと地下の迷宮のさらに奥まで連れて行かれ、監禁されてしまう。

なかなか寝付けない夜に軽く読みはじめたこの本は、短いけど引き込まれ、すぐに読み終わっちゃった。
ファンタジー小説だけど、村上春樹の独特の空気ってすごくあるよな。この作品は特に。
老人、地下、羊男、女の子、図書館、と村上春樹ファンならニヤリとしてしまうことは多くて楽しい。
そしてかわいさの中にグロテスクな表現もあって、そのギャップが全体にゆるいミステリアス感をださせている。

物語は相変わらず意味深で、暗示的な部分も多くて、オチがあるかっていわれたらわかんないけど
やっぱり僕はこうゆう村上作品がとても魅力的に思うんです。
村上春樹について難しいことを考えてるみなさんは、こぞって「喪失感」といっているけど、たぶんそれ。
失ったけどなにか前と違う自分。人間は喪失しながらも前に進んでいくのだ。タフに。ハードボイルドに。

以下引用ー
いったいどこまでがほんとうに起こったことなんだろう?しょうじき言って、ぼくはたしかなことはわからない。ぼくにわかっているのは、僕の革靴と、ぼくのむくどりがじっさいに失われてしまったということだけだ。

大人だから、子どもだからとかあんまり関係ないかもしんないな。
たぶん僕が60歳になっても読めるファンタジー小説です。童話でもあるのかな。
それと佐々木マキの挿絵も大好きです。安西水丸の独特な挿絵もいいけど、こちらもなかなかどうして。
ぱっとみただのカワイイ絵なのかもしれないけど、文章読みながら見てると、絵までどこか意味深で暗示的に見えてくる。

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The End_945 溜池山王 / Nikon F3

「THE END PHOTO」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph. INTERIOR」「Facebook」
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