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階段を登る
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「ポー川のひかり」

相変わらずの二本立てだったので、もう一本。エルマンノ・オルミ祭り。
この所二本立ての映画が普通になってる。今、一本入れ替え制の映画をみに行って満足するのだろうか。
映画館って本当に高い。1本1800円、ポップコーンとコーラ買って2500円。
もっと気楽に大衆娯楽として映画館が位置づけたら嬉しい。ちなみに早稲田松竹は2本で1300円です。

イタリア、ボローニャの大学、夏期休暇中の人気のない学内で、大量の古文章が釘で床に打ち付けられているのが見つかる。容疑者とされたのはその大学で哲学を教える教授だった。彼は事件の前日、学年末の授業を終えてから姿を消していた。大学がその事件で慌てふためいている時、当の本人はあてもなく車を走らせていた。途中で車を捨てると、洋服や財布、車の鍵までもポー川に投げ捨て、川沿いを歩き出した。

こっちの映画の方が分かりやすかった。共通して古風なイタリアを撮るという印象は変わらずですが。
だけど「楽園からの旅人」は教会から出ることはなく、舞台としての世界は狭かった。閉塞感ありあり。
こちらは題名からも分かる通り「ポー川」の廻りで物語は展開するので、外です!開放的です!
そうなるとジメジメしたイタリアがすごく明るいものになって(古風は変わらない)天気まで後押しして気持ち良かった。

とは言え物語はまたしてもなかなか深いものがあって、いろいろ考えさせられました。
まず地位を捨ててまで、古文書をぐちゃぐちゃにしてまで、飛び出した教授の心境。
「知識は無駄で、実学と自然のなかに本当の真理がある」という言葉が物語ってるけど、それだけかな。。
そしてポー川のほとりに暮らす人々。美化されてるけどいわゆるホームレス。彼らの本当の意味での救済とは。

要所要所に哲学めいた問いかけが、さらっと出てくる。その度にポー川を見つめ考え込んでしまう教授。
やはり答えめいた答えはありません。もちろん。哲学なので。それ深く考え出すとキリがなくなる、という大人。
川のほとりに暮らす人たちはとても穏やかで楽しそうだし、笑顔に溢れてとても豊かにみえた。
その生活がいつまでも続けばいいけれど、そうもいかなそう。そしてそうもいかなくなる。これ人生のことを言ってるな。

ポー川の自然美には目を見張るものがあり、ドキドキした。大自然ではないけど、地味で普遍的な美しさ。好きだった。
海も好きだけど川もやはり捨てがたい。多摩川の近くで生まれた僕としては原風景としてずっと脳裏に残るのでしょう。
やっぱり人間は水と切り離した生活はできないんだな。今は近くに池しかないけど、そのうち川の近くに引っ越したい。
しかし多摩川はまだしも、荒川や隅田川という、東京における川の考え方はどうなんだ?住みたいとはとうてい思えない。

目黒川を船でクルーズして桜をみるサービスがあるらしい。あんなコンクリートで囲まれた谷底から桜見て、心が動くの?
そもそも目黒川の桜、上から見ても疑問しかわかない。この映画をみて河川敷のありかたについて少し考えて頂きたい。

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The End_923 淡島 / Nikon F3

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