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ありがとう。でももう遅いの。
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「貴志祐介 / クリムゾンの迷宮」

正月を利用して読んでた「新世界より」がアンチホラーな僕の中で「アリ」判定が出ました。
そうなると文章力という意味で、すごく勢いのある作家なので他の作品にも手を出してみた。
そしたらこれも一瞬で終わっちゃった。寝るギリギリまで読んで、朝目が覚めてすぐ読みたくなる。
いい本かどうかは置いといて、こうゆう本に出会えると単純に気持ちいい。

藤木はこの世のものとは思えない光景のなか目を覚ました。そこは真紅の色(クリムゾン)の山に囲まれていた。傍らに置いてあった携帯ゲーム機には「火星の迷宮にようこそ」というメッセージが表示されていた。とりあえずうかつに動かない方がいいと判断した藤木は、その場所で野宿をすることにする。あたりが闇に包まれた頃、岩山の陰に隠れ、息を殺しながら藤木を見つめる人間がいた。

「新世界より」よりは現実的な話。比べると緊張感は少なかったかも。
しかしグロはこっちの方が大きかったな。すこし気持ち悪かった。
気持ち悪いのはまだまだ苦手みたいで少しキツかったけど、先に書いた「勢い」はやっぱりすごかった。
文庫で400P弱の本を読み切るのに3日かからなかったと思う。気持ち良かった。

迷宮に集められた数人の男女は、この場所から逃げ出すためにサバイバルゲームをすることになる。
それは超現実で、ファンタジーめいた設定も「喰屍鬼」と言われる存在も実は超現実。
「新世界より」で描かれていた超能力や「悪鬼」とはまったく異なるものだった。
全然知らない世界の事ではなく、現実に起こりえるという設定が、不穏な雰囲気を大きくしてたかもしれない。

サバイバルゲームにありがちな、腹の探り合いはすごくあって、なにが真実なのか全くわからなくなる。
男と女のロマンスもあり、息もつけない緊迫感もあり、ゲーム機を使ったコミカルな演出もあり飽きさせない。
その中でもゲームブックを使った演出はすごく好きだった。小さい頃よくやったな。ファミコン前。
ゲームブックの中で進める話が現実でも起こる。こんなの前にどこかで、、

そして、ガーガーと物語はすすみ、クライマックスまでノンストップで進んだ。
伏線の回収は新世界よりに続き、気持ち悪さは多少あります。ヒロインの藍のこととか。
しかし!ラストの切なさっていったらもう、心えぐられる感じがありました。これですべてOK。
「やがて記憶は風化するだろう、言葉にならない思いがあなたの胸を締め付ける」これですべてOK。

他の作品を読んでみたくて色々調べたけど。タイトルも装丁も明らかに「ホラー感」が出てて手が伸びない。
読んだら読んだで面白いのは分かってるんだけど。。ハードルが高いのだ。
しかし最近はこうゆうエンターテイメント小説を好んで読むようになったな。5年前の僕では考えられないかも。
読みおわって心に残る物のない小説を読んでも意味がない。といってた。今でもその気持ちはあるけど。ね。

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The End_919 神宮前 / Nikon F3

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