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でも撮らなかったでしょ
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「樋口有介 / ぼくと、ぼくらの夏」

前になんか夏っぽいの読みたいな。と思ってなんとなく買ってたやつだけど
本棚暖め隊どころか、存在すら忘れてた。樋口有介という人も知らない。
これ以外の作品を見ても知ってる作品はひとつもなかった。
なにを思って買ったんだろ?本当に思い出せない。けどそうゆうのってすごく期待感が増したりする。

高校二年の夏休み、同級生の女の子が飛び降り自殺をした。刑事の父親と二人で暮らすぼくは、同じ同級生の麻子と一緒に事件の事を調べ始める。警察は自殺と断定し、遺族も事件の事にはどこか触れてほしくない様子だった。ある暑すぎる夏に起こったひとつの不可解な事件は、僕と麻子を翻弄しつつも真実へと誘っているかのようだった。

文庫で、しかも新装版だったので、88年に発表された小説だなんて想像もしてなかった。
作中には携帯も出てこないし、暴走族が集まるバーとか、ちょいちょい出てくる洋服の事とか。
言われてみたらなんか古くさかった。。言われるまで気付かないってのは、先進的な小説なのかもしれない。
当時にしてみれば。ということだけど。

しかし全体の感想を一言でいうと、久しぶりにつまんない小説にあたっちゃった。です。
そもそもセリフがいちいちわざとらしくて、鼻につく感じ。
村上春樹に苦手意識を持っている人が良く言うあれかもしれない。
いまさら言うなとなりますが、僕は生粋の村上春樹ファンです、でもこれはダメだった。

一応ジャンルはミステリーなんだけど、なんだかよく分からないまま話は進み
いつ面白くなるんだろうなー。と読み進めてたらそのまま終わっちゃった。
ミステリーだからどんでん返し的なものがあるんだろうな!あるんだろうな!
と思ってたら静かに終わって行った。伏線回収もまったく気持ち良くない。

そして覚えてないからあまり強くは言えないけど、この本を買ったきっかけ。
「夏」という単語をタイトルにしているのならば、少なくてもなにかしらの「切なさ」とかがあったら良かった。
たぶん僕の事だから、そうゆうの求めてこの本を買っている感じはあると思う。
もうこの本のことは忘れよう。忘れた方がいい。次!次!

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The End_914 多摩川 / Nikon F3

「THE END PHOTO」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph. INTERIOR」「Facebook」
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