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人生は一瞬で変わる
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「ランド・オブ・プレンティ」

このブログでいつも言っているけど「一番好きな監督は?」と聞かれたらヴィム・ベンダースと答える。
イニャリトゥも、PTAも、クリント・イーストウッドも、岩井俊二も、ウォン・カーワイも、マイケル・マンも、
宮崎駿も、レオス・カラックスも、M・アントニオーニも大好きだけど、ヴィム・ベンダースが一番だ。
そこまでヴィム好きを公言しておきながら、みてない作品も結構あった。この作品もそのひとつです。

アメリカ人としてアフリカで生まれイスラエルで育ちの少女ラナは、亡くなった母から伯父のポールに渡すよう頼まれアメリカに帰ってきた。ポールはトナム戦争で受けた枯葉剤の影響で長年後遺症に苦しんでいたが、誇り高き自由の国アメリカを一人で守ろうとしていた。9・11以降のアメリカという国のあり方、価値観。そして傷ついたアメリカ人の心情を描いている作品。

いわゆるヴィム作品の色はほとんどない。青い空や、音楽のバイーン感(←これ分かる人かなりヴィム信者)
トロナという町にトラックで向かうシーンが「ロードムービー感」があるだけで、その他は特にを感じなかった。
最近の映画はスカッと透明感があって綺麗。デジタルだから?わからないけど、パリテキサス的なざらつき感は皆無です。
ヴィムじゃなくても良かったんじゃないか、、?という感想は大いにありましたが、物語はわりと好きでした。

物語と言うよりも、これはドキュメンタリーに近い。9・11以降のアメリカに問題定義した作品。
そうゆうくちの映画はあの事件後にすごく多くなったけど、この作品の違う所は、へんな色眼鏡がなかったところ。
マイケル・ムーアの完全アメリカ批判ではなく、俯瞰的に、客観的に、フラットに物事を見ている感じがあった。
特に「アラブ人=テロリスト」というステレオタイプなイメージに疑問を投げかけている所はすごく見て取れた。

アメリカは世界で一番の大国だけど、ロスは世界で一番飢餓がすすむ町だったり。
あれだけの事が起きたグラウンド・ゼロをみて「ただの工事現場だ」と言ってみたり。
優しく温和なアラブ人に囲まれてみたり、爆弾だと思っていた石鹸の箱の中身は、、とか。
物事を冷静にみて、真実とは、大切なものはなにかとか、ちゃんと決断しないといけないよ。と言ってる風だった。

9・11以降のアメリカ人の価値観の話をしている映画なんだと思う。
でも僕は3・11以降の日本の話だなあ、と思ってみていたよ。
たぶん自然災害と事件、全然違う話なんだけど共通する部分は多かったかな。
物事を客観的に見える視点。話をシンプルにすること。そして続ける事。本当にそれだけなんだよ。

僕はミシェル・ウィルアムズが意外と好きです。とびきり美人でもなく、とんでもなくブスでもなく。
そうゆう親近感がかもしだしているのかもしれないけど、素朴な質素な演技がすごい好きです。
今作のラナ役は彼女なんだけど、これまたすごく合っててさ。特に派手な事はなにもないんだけど、すごく良いです。
ブルーバレンタインの時も良かったもんな。。テイク・ディス・ワルツもみなくてはいけない。

以下引用ー
この豊かなる国の光が真実を照らす日が来ますように。
今の時代が心配です。子どもが大人になった時の世界が。
本当の勇気が必要な時。それを救えるのは僕ら大人だけ。

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The End_905 羽根木 / Nikon F3

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