DATE:2013/12/23(Mon) 09:14 No.1342

「ホーリー・モーターズ」
レオス・カラックス13年ぶりの新作を見逃した!と思ったらまだやってたので滑り込みでみてきた。
しかも「ポンヌフの恋人」と二本立て。二本立てってお得感あるし、昼間から時間をもてあましてる感があって好きです。
この前の週にはアレックス三部作の「ボーイ・ミーツ・ガール」と「汚れた血」もやってたらしい。
僕はアレックス三部作をポンヌフだけしかみてないので残念でした。これを機にDVDでみてみようと思う。
ある早朝、大富豪の銀行家オスカーは家族に見送られて白いリムジンに乗り込む。オスカーはその日の「アポイントメント」を確認し、電話を済ませると車内で変装を始める。その後、パリで最も豪華な橋に到着したリムジンから降りてきたのは、みすぼらしい乞食の格好をしたオスカーだった。オスカーの仕事はなんなのか?彼の奇妙な一日を追った物語。
この映画はすごくデビッド・リンチ臭がした。
僕はデビッド・リンチ作品は「マルホランド・ドライブ」と「インランド・エンパイア」くらいしかみてないし
それほど詳しくもない。だから軽々しくそんな事を言うと熱狂的なリンチファンに怒られてしまうかもしれないけど
単純にそう思ってしまったんだからしょうがない。叙述的で哲学的な部分とか、カット割りもリンチっぽかった。
簡単に言ってしまうと、リンチほどではないかもしれないけど「すごく難解な映画」という事。
そしてこうゆう作品を好きと言っておけば便宜的に「映画通」っぽく映る種の映画だと思う。
僕はどっちだろ?まあ好きだったかも。嫌いではない。というくらいかな、、みて損はなかったです。
フランス映画にありがちな「解釈はあなたに任せる」的な雰囲気はとても好きです。退屈もしなかったし。
僕は「ボーイ・ミーツ・ガール」で鮮烈にデビューしたレオス・カラックスをリアルタイムでは知らない。
レオス・カラックスの「強烈な美意識」とか言われると少しかしこまってしまうけど、映像は本当に綺麗です。
綺麗というと少し語弊があるか、なんか映像みててドキドキする事が多い。カメラ持って散歩している時感じる感覚。
画面の中に入っていって、そこで写真を撮りたい気持ちになる。僕の腕では思ったようには撮れないんだろうけど。
そして「ポンヌフの恋人」の方。割と最近(今年だったかな?そうゆう記憶力は年々減退する)にみたけど
スクリーンでみるとまた新鮮でした。ポンヌフ橋の花火のシーンは有名ですが、スクリーンでみるとまた新鮮でした。
極端にアンダーで撮ってるシーンも、映画館だと色々見えてきて割と良かった。
していえば話は戻るけど、アレックス三部作を最初から順番通りにみてない気持ち悪さが残る。早めにみておこ。

The End_879 古市場 / Nikon D600
「THE END PHOTO」「PHOTO ARCHIVE」「Trinograph. INTERIOR」「Facebook」