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マルタ爆撃
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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

わりと酷評されていたのは知っている。でもトム・ハンクス好きだし9・11の話だから興味もあってみてみた。

同時多発テロで大好きだった父親を亡くした少年オスカー。父親の突然の死を受け入れられなかった彼は、流れゆく日々を過ごして居たが、ある日父親のクローゼットで封筒に入った1本の鍵を見つける。封筒には「black」とだけ書かれていた。オスカーは父が残したメッセージだと信じ、鍵の謎を解くためにニューヨークの街へ飛び出していった。
 
この映画のどこがそんなに酷いのか、僕にはまったく分かりませんでした。
前半の宝探し感。後半の繊細な心の動きの描写。終わり方。そして子役のトーマス・ホーンの演技。
なんか全部よかった。みてよかった。トム・ハンクスもサンドラ・ブロックも良かった。
物語も映画というよりも小説を読んでる気がしてすごくよかった。NYCの撮り方も好きだった。

確かにギュンギュン派手な演出もないし、静かな映画なので見る人によっては退屈なのかもしれない。
父親がいない事の比喩で「太陽が爆発しても、8分間僕達はそのことを知らないで生き続ける」と表現する事とか、
鍵を見つけた時「僕と父さんの8分間は終わろうとしているけど、この8分間は引き延ばせるかもしれない」と言ったり。
どこか文学めいたセリフが多くてドキドキした。劇的なセリフって浮いてしまいがちだけど、その演技がまた自然なの!

そのトーマス・ホーンという子役はクイズ番組に出てるのをプロデューサーがみて興味を持ち
この映画のオーディションを勧めたそうだ。そして見事役をゲットしたっつーはなし。
男の子だけど、すごいシンデレラストーリーだな。そしてそれだけではなく演技力まで評価されるなんてすごい。
みてみたら分かると思うけど「深い感情表現」という言葉がぴったりな演技だと思いました。本当に深い、深いのです。

トム・ハンクスがWTCビルの中からかけた電話は留守番電話にメッセージとして残っていた。
慌ただしい状況の中、彼がひとこと言うのだ「きみのおかげでいい人生になった。」って。素晴らしい。
奥さん役のサンドラ・ブロックも良かった。ぶっちゃけこの人「スピード」くらいしかしらないけど。古すぎるか。
アスペルガー症候群の子どもを持つ母親を熱演してた。子どもにあんなセリフ言われたら僕だったら自殺するな。

同時多発テロからもう12年もたつのね。いろいろ思い出してしまう。

当時僕はまだ学生で、家で課題をやっていた。休憩しようとテレビ付けたらニュースステーションをやっていて
久米宏が燃えるWTCの映像の前で喋っていた。現実に起こっていると信じられずにぼんやりと画面を見てた記憶がある。
震災の時に感じたあの呆然とした気持ち。それから2機目の突撃、飛び降りる人、崩壊と食い入るようにTVをみていた。
その後アルカイダの犯行と判明し、イラク戦争へと続く。僕はこのまま世界大戦が勃発しないかと思っていた。

3000人ちかい死者をだしたあの事件も風化しちゃってたりするのかな。
跡地には槇文彦の設計したビルが建つんでしょ?日本人としては誇らしい事ですが。。
ちなみにあの事件、陰謀説があるらしいので興味がある人はみてみてください。
すこしまゆつばだけど、少しリアル。この頃の世界まる見えTV特捜部ってすげえ好きだった。

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The End_874 丸の内 / Nikon F3

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