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職務質問アワード2013
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「君のためなら千回でも」

1970年代のソ連侵攻前のアフガニスタン。裕福な家庭に育ったアミールと召使いの子ハッサンは、主従関係という立場を越えて兄弟のように仲良く固い絆で結ばれていた。この関係は一生続くかと思われたが、ある冬休みの事件により二人の関係に亀裂が生じる。それは彼らの生涯の関係を切り裂くような裏切り行為だった。その後アミールはソ連の侵攻に伴いアメリカへ亡命する事になる。そして時は流れ2000年にアミールは小説家としてデビューすることになる。

これは単純な物語で、子ども同士の絆を引き裂かれる理不尽な出来事、そして再会、歓喜的な話だと想像してた。
しかし全然違った。最初の30分はのんきに凧とかあげちゃって、朗らかに笑顔にあふれた暖かい映画だった。
でも中盤から後半まで本当に重くて辛くて悲しい物語になった。ラストはシンドラーのリストみてるのかと思うほど。
過去ではなく未来をみすえた穏やかな気持ち。丘の上、見上げる空、手をつなぎ、走る。ニャーオ。

この物語は友情の話だけじゃなく、家族、人種差別、アフガニスタンの情勢、アメリカとの関係。
そしてアフガニスタンにおけるタリバン政権のこと。いろんな問題が詰まった映画だった。
「イスラム教=悪」みたいなプロパガンダ感が強かったのが少し気になる。欧米よりな視点だった。
実際イスラム教=悪だと思ってる人もすごく多いけど、こうゆうものからのイメージって大きいと思う。

アミールの父親はこう説く。
「世の中に罪は1つ「盗み」だ。その他の罪は盗みの変形だ。男を殺すことは男の命を盗む事。男の妻から夫を盗み、子どもたちから父親を盗むことでもある。人をだますことはその人から真実を盗む事。盗みは何よりも卑劣な行為なのだ」
なんだってさ。イスラムの教えという訳ではないけど面白い考え方だな。。

ちょっといろいろ考えた。

過去に自分の身に起きた問題、受けた傷など、その時に解決しなかったいろいろなものは、たいがいが「時間によって解決する」という便利なことで整理づけられる。そして大人になればなるほど整理のしかたは上手くなっていき、さしあたり問題は問題にせずに生きていける。その方が利口で楽に生きれるんだと思うし、極論そうじゃないと生きるという事は随分つらいものになってしまうんだろうとも思う。だから整理して、忘れてという事は至って普通のことなんだと思います。いや本当に。、、だけど、その時刺さった「とげ」のようなものは心の奥深い所にちゃんと残っていて、存在し続けると思うのです。そのとげを抜いた方が良いのかどうかは自分次第であり、どちらが正解かなんて僕にはまったく分からない。だけどひとつだけ言えることは、もしもそのとげを忘れて生きて行くのであれば、ちゃんとさようならを言わないといけないという事。じゃないと何年か、何十年か先にそのとげに気付き、過ぎ去った時間に後悔する事になる。そしてそれはものすごく悲しい事のようにも思うのです。話はそれるかもしれないけど、僕は「そもそも時間が解決する事なんてひとつもない」と思っています。持論です。とげはどこまで行ってもずっと変わらず存在し続ける。起きてしまったことはずっと変わらなくて、時間が経って普通に戻るなんて事は皆無だと思っています。一度壊れた関係は完全に元通りになる事はありません。だからこそちゃんとさようならを言うように(心の中ででも)しています。問題にも、傷つけ傷ついた人にも、、ちゃんとさようならをして前を向いて生きて行かなければ行けないと思うのです。もう二度と戻らないことなので。

そんな事を思った映画でした。良作!


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The End_869 よみうりランド前 / Nikon F3

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