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チンクチェントの利点
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「天童荒太 / 永遠の仔(上)」

天童荒太の「悼む人」という小説は、僕の読書歴の中でも強烈に印象深い作品なのです。
しかしもう一度読むかと言われたら読めない。正直いうと内容が辛すぎてまた読むなんて嫌だ。
だから印象に残っているだけではなく、内容は重く読むのも大変だけど、すごく大切な事を言っている小説。
その後、著者の他の本を読んでみたけど、それはそれでまた重くて、なんかもう嫌になってきた。

1979年。久坂優希、長瀬笙一郎、有沢梁平の3人は四国にある双海病院の児童精神病棟で出会った。3人はその病院に来るまでのお互いの傷を告白しあい、強い絆で結ばれる事となる。しかし神に会えるという霊峰への登山で起きたある事件により3人はバラバラになってしまう。そして17年後、優希は老年科の看護師、笙一郎は弁護士、梁平は神奈川県警の刑事になっていた。そして優希の勤める病院で3人は偶然再会した。

気になるけど読み始めるにはそれなりの覚悟が必要な作家になったのだ。
書店で気になる本を選んでるときに、文庫本でこの作品を手に取ろうとした時はある。
だけど今までの億劫な印象と、文庫で全5冊という超大作という事で手が止まっていた。
それから少し時間は空き、実家に帰った時に親父の本棚を物色していて見つけてしまった。そして読み始めた。

「悼む人」の時もそうだったけど、死にゆく人の精神描写が異常なくらい鮮明に書かれてる。
一回死んだことあるんじゃないの?と真剣に思ってしまう。それくらいリアルすぎて恐い。
それに加えて彼ら三人が幼少時代に受けてきた虐待の内容も痛々しくて辛い。
その年代の子どもがいる人だと、感情移入しすぎて読めないレベルかもしれない。

とりあえず半分まできた。とにかく長い。長い小説は好きだけどなにぶん内容が重いので僕の心まで重くなる。
二段組みで422ページ。文字ぎっしり。読んでて少し文字疲れしてしまう事はあったという印象です。
早く読み終わって軽くなりたい気持ちはある。だけどしっかり受け止めないといけないという思いもある。
下巻は上巻よりも少しだけ長いみたいなので、またしっかり腰を据えて読もうと思います。

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The End_865 横須賀中央 / Nikon F3

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