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人非人と呼ばれてはや33年
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「村上春樹 / パン屋再襲撃」

再読。村上春樹の短編集です。
数ある彼の短編集の中で、僕の中でけっこう上位をしめる作品。それはなんと言っても「ねじまき鳥クロニクル」の草案めいた「ねじまき鳥と火曜日の女たち」が収録されていることが大きい。その物語のなかに出てくる自宅裏にある路地。その路地を進んだ先に、庭に大きな鳥の石像が置いてある空き家がある。その空き家の向かいに住む片足が不自由なビキニ姿の16歳の女の子。それはあの愛しき「笠原メイ」なんだが、この短編ではまだその名前を持っていない。しかし同じこの本に収録された短編「双子と沈んだ大陸」で、主人公が勤める事務所の隣にある歯科医の受付嬢の名前は「笠原メイ」そしてその「双子と沈んだ大陸」の双子は「1973年のピンボール」にでてくる208と209のあの双子なのだ。それで終わらず「ねじまき鳥と火曜日の女たち」に出てくる(失踪しているので出てこないが)猫の名前は「ワタナベ・ノボル」。村上春樹作品でこの名前はけっこう出てくる。またまたこの本の中のまた違う短編「ファミリー・アフェア」では妹の婚約者の名前が渡辺昇である。「象の消滅」の飼育係も渡辺昇。他の本だけど「夜のくもざる」という短編集には「あるいは幸運としての渡辺昇」シリーズと銘打って二遍が収録されている。このワタナベ・ノボル。もうなにがなんだかわからない。。実はそのワタナベノボル、村上春樹と親交深く、エッセイなどで挿絵を担当している安西水丸氏の本名なんだそうだ。初めて知ったときはビックリしちゃった。そしてなんか意外だったよ。

ワタナベ・ノボル
お前はどこにいるのだ?
ねじまき鳥はお前のねじを
巻かなかったのか?

話はそれにそれましたが。この短編集、すごく好きです。
前述しましたが「ねじまき鳥と火曜日の女たち」はもちろん、僕の中では「ファミリー・アフェア」が好き。
主人公の人間性がこれぞ「村上春樹小説に出てくる気障なスケコマシ野郎」なのだ。やれやれとため息をつくあれだ。
全編においてすぐ女を抱く、または女を抱くことしか考えていないプレイボーイが登場するのでお気を付けください。

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The End_861 洗足池 / i Phone 4S

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