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読む力、ワインボトル、夢の終わり
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「ヤング・ゼネレーション」

ピーター・イェーツ監督の1980年公開作品。
またしても先に言ってしまうが、最高な映画をみてしまった。

インディアナ州ブルーミントンに住むデイブは、ハイスクールの課程を修了していたが大学に進む気があまりなかった。彼の情熱は自転車に注がれており、レース用の自転車を乗り回しイタリアチャンピオンに憧れてた。その影響で酷いイタリアかぶれの人間になっていた。彼以外に3人同じ境遇の若者がおり、4人は昔採石場だった所にできた天然のプールででたむろしていた。彼らはその縄張りを荒らしにくる大学生グループと敵対することになるが、デイブはその大学生グループの中にいるキャサリンに恋心を抱く。

もう1回言ってしまうが最高な映画をみてしまった。細かい所は抜きにして最高だった。
最近というか、今年のマイブームランク上位に自転車が入り込む予定な僕だからかもしれんが、最高だった。
デイブの真っ赤な自転車がえらくかっこよくて欲しくなっちゃった。なんてメーカーなんだろ。
とにかくダッシュしている時、前を走るトラック運転手が現在のスピードを教えてくれる。そのシーンが好き。

大学生にもならず日々ぐーたらすごしている4人組。廻りからは見下され「カッターズ」と呼ばれている。
モラトリアムな時期のぶつけようのないフラストレーションが描かれてた。あの愛すべき非生産的な日々だ。
女子はどうなんだかわからんが、多かれ少なかれ男子にそうゆう時期が必要だと思う。僕ももちろんあったし。
いまおまえは生産的なのか、と言われたらあまり自信はないけれど。

少し言っちゃいますがごめんなさい。物語の流れは、王道の部類に入るかもしれない。
ダメレッテル→壁にぶつかる→離散→集合→努力→歓喜。的なあれ。でもみんなそうゆうの好きでしょ?
僕はもちろん大好きさ。青春映画はもうベタにそれで良いと思っている。
それ以外に血が熱くなることなんてあるんだろうか。あるのなら教えて欲しい。最近こればっかりだな。

恋愛描写も割と好きで、デイブのアタックの仕方は凄くシンプルでアホっぽくて好きだった。
アメリカ人みたいに自分の気持ちを素直に伝えられるって素晴らしい事だ。不器用さも相まってまた良かった。
いろいろすったもんだして、デイブは女の子の逆鱗に触れる。そしてビンタされるのだ。
このビンタががすごい、女子といえどもさすがアメ公だ。空気が凍り付くビンタ。男子には出せないものだ。

社会に出る前のあの不安感、もう自分の理想すらなにかが分からなくなり、現実すべてが汚いものに見えてしまう時期。
デイブ憧れのイタリアチャンピオンだって、友達の結婚だって、仕事の内容だって、全て憧れで夢なのかもしれない。
それでも順応しようと努力はしている、でもなにか整理できない自分がいるのだ。すごくわかるんだ、そんな気持ち。
大人になると「しょうがない」の名のもとに心の整理がうまくなってしまうけど、根本にあるその思いは忘れずにいたい。

ロケ地の石切場に行ってる動画があった!僕も飛び込んでみたい。

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