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さびしんぼう、美味しんぼう、おれフジ暴
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「さびしんぼう」

そんで、尾道三部作の最後の作品。個人的にはこの作品が一番好きだった。淡い。

寺の一人息子、井上ヒロキはカメラ好きの高校生。勉強しろ、ピアノの練習をしろと、毎日ヒステリックにうるさい母親と寡黙な父親との三人暮らし。ヒロキは放課後に近所の女子校でショパンの「別れの曲」を弾いている女の子の事が好きだった。彼は望遠レンズで彼女を見つめ、そのさびしげな横顔から彼女の事を「さびしんぼう」と呼んでいた。ある日、寺の本堂の大掃除中に見つけた、母親の若い頃の写真をばらまいてしまう。その日からヒロキの前にはピエロのような格好をした女の子が現れるようになる。彼女は自分の事を「さびしんぼう」と名乗った。

すごく切ない話でした。物語はコミカルに面白おかしく進むけど、すごく切ない話。
初めて恋心を抱いた少年。ある偶然と、少しの勇気で距離はすごく近づいたと思った。
浮かれた気持ちを抑えられずにいると、ある日急に彼女は冷たくなる。近くいと思ったら急に遠いあれだ。
そして何もなかった、あなたなんていてもいなくても一緒。という雰囲気になる。僕も経験あるからすごく分かる。

ヒロキがその女の子と初めて話すきっかけがあるんだけど。その時彼はこう言うのだ。
「実は僕、学校の教室でピアノを弾くあなたをずっとみていたんです。僕カメラやるんです。
レンズで学校をみているうちにあなたと出会ったんです。僕いつもあなたのピアノに合わせて歌っていたんです」
僕がそんなことを発言したらたら完全に逮捕だ。

尾道三部作をみて(転校生ー小林聡美はみてないけど)富田康子が一番だった。
「清楚」って言葉がもうぴったんこで、触ったら壊れてしまいそうな雰囲気。
あんな子がセーラー服で坂道を降りてきたら、誰でも恋をしてしまうわ!
そして自転車のチェーンが外れてしまって困ってたら、誰でも家まで自転車運んであげちゃうわ!

尾道は行ったことがないけど、とても坂が多い街なのね。
僕の親父は下関出身で、まだ僕が小さくてばあちゃんが生きてる頃は夏休みに下関に行ってた。
あの街も坂が多くて(もう20年前の記憶だけど)いまでも坂が多い所に行くと郷愁感にかられる。
少し前に「今年の夏は西へ一人旅」と言ってましたが結局実現できず。尾道、下関。時期をみて行ってみたいな。

以下引用ー
だがいつのまにかそんなことは忘れて、僕は歳を重ねてしまった。
それでよかったのだろう。そうでなかったら僕は永久に大人になれなかっただろうから。

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