FC2ブログ
ミスターバッドニュース
R0028568bm.jpg

「重松清 / 僕たちのミシシッピ・リバー」

「明日があるさ」を読んだのを機に「本棚暖め隊」になってた重松作品を読んでみた。
「夏」をテーマにした短編集。他にも四季をテーマににしたのがあるけど、ま、夏なんで。
読んでて重松清の作風をすごく思い出してきた。こんなんだった、そうだった。と。
この短編集はまさに重松清、余命宣告も、親の死も、上京も、子どもの世界もオンパレードでした。エロだけなし。

最近、というか30歳を過ぎたあたりから、季節の変わり目にやたら感傷的になる。
前からそんなような性格なんですが、その具合が大きくなってる気がする。
だらっとしたものではなく、その瞬間に感じるものの強烈具合が増してる気がする。うまく言えないけど。
だからか最近「夏」に関する小説や映画を選んでる気がする。夏が一番嫌いな季節なのになにかワクワクしてる。

表題の「僕たちのミシシッピ・リバー」が一番好きでした。好きというか一番求めていた雰囲気かも。
夏休み前に転校してしまう友達と遊べる最後の日。自転車で川を下って海を見に行こう。というなんともベタな話。
でもこうゆうのがよかったんだ。少年二人が読んで冒険に思いを馳せたマーク・トウェインの小説。
それと同じ事をしようと無計画に飛び出すあの感じ。僕にそんな経験があったかどうかは忘れちまったけど。

そういえば小学生の時、稲田堤まで自転車で行ったことがあったな。
あの頃は世界の果てまで来てしまったような気がしたけど、今考えるとそんなにべらぼうに遠くない。
ローラースケートで下ったら「勇者扱い」されて水門の所の急な坂も、今ではたいした坂には感じないし
どこまでも高く広かった空は、自分の背が伸びて近くなったからか、あんまり広く感じない。

自分という人間が大きく、成長し、色んな事を知ったり経験した事で忘れてしまったもの。
その記憶が蘇る時に人は感傷的になるんだと思う。それはもう感じられないものだから。
でもそれも悪くない。と僕は思う。
人生においてもっとも素晴らしいものは、過ぎ去って、もう二度と戻ってくることのないものだから。

最後の二行だけ「村上春樹 / 使い道のない風景」のパクリ。

te760.jpg

The End_760 洗足 / Nikon F3 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」
■■■ | Comment : 0 | Trackback : 0
▲▲▲

Comment


 

 

 

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:

http://endscope.blog90.fc2.com/tb.php/1213-119aa845
⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)