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もし心臓が止まったら
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「フライド・グリーン・トマト」

アラン・パーカーの「ミシシッピー・バーニング」の話を書いたときに
宮城で家具職人をやってるのケイタくんが「KKK」に反応してこの映画を教えてくれた。
ケイタくんは相変わらずいろいろ作ってるなあ。自宅のリノベまで自分でしゃちゃったもんね。
こっちにいれば長友くんに是非会わせたい所なんだが。

40代、太り気味の専業主婦エヴリンは夫のエドと倦怠期の真っ最中。更年期障害も相まって自己啓発セミナーに通ったりするが効果はない。ある日夫のお母さんのお見舞いに行った病院でニニーという老婆と出会う。彼女が話す昔話はすごく魅力的で、エヴリンはその後も話の続きを聞きに病院に通うようになる。ニニーの話は50年前のアラバマ州。男まさりな女の子イジーと、兄の恋人だったルースという二人の女性っちの話だった。

この映画すごくすごく良かった。ケイタくんありがとう。
個人的に好きな時代のアメリカをきれいな映像で撮ってて、すごく好きな感じだった。
開拓の時代なのかな。芝生の中にたたずむ木造の住宅。庭では親戚を招いてパーティする。あの感じが好き。
それでも差別がすごくハッキリしてるというアメリカ南部、アラバマ州。KKKだけでなく色んな固定観念が出てた。

黒人を働かせたり、黒人を同じ店内に入れたって事でKKKに目を付けられて、放火されるシーンがある。
「ミシシッピー・バーニング」では一軒じゃなく、じゃんじゃん燃やされていたよな。バーニングだけに。
黒人というだけで、積み重ねたものが一瞬で無くなっていた。その悲惨さを改めて感じた。
ミシシッピー・バーニングでの黒人は耐えるのみだったけど、この映画では黒人側の文句も表現されていた。

「鶏のお尻から落ちる卵は食べて、黒人とは一緒にも座れない?そんな理屈の通らない話あるの?」と言ってた。
本当にそうだなあと思う。時代なのかな、今でも南部なら少しはあるの?ちょっと知らない、勉強不足だ。
僕は黒人の友達はクレイグしかいない。知ってる人は知ってると思うけどクレイグは心から明るい人間だ。
そんな暗い歴史を感じさせない明るい人だから想像しがたいけど、その反動の明るさだったりして、、!

デザイン設計させて頂いたクレイグのお店 WHITE SMOKE で新しい話頂きました。
そんでまた少しだけデザインのお手伝いをやってるので、会ったらいろいろ聞いてみよう。

話はずれたけどこの映画、黒人差別が物語の主軸ではなくて、二人の女性っちの生涯の話がメインです。
それがすごくいい話でさ、申し訳ないけど素直に泣いたよ。それはもうボロリボロリと。
ラストはもう少し!的な惜しさはあったけど、普通に良い映画を観たという感想。
ケイタくんには何個か映画を教えてもらってるけどハズレないね!詳しいんだなあ。ありがと!

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The End_754 多摩川 / Nikon D600 「tumblr」「THE END」「Trinograph.」「Facebook」

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