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ふがいない僕は酒をのむ
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「窪美澄 / クラウドクラスターを愛する方法」

無事に村上春樹スイッチがオフになって帰還したあと、最初に読んだ小説。
「ふがいない僕は空を見た」「晴天の迷いクジラ」とずっと読んできて、大好きな作家さん。
前の2作みたいなインパクトはあんまりなかったかも。坦々と静かに日常が流れる感じ。
しかしこの人の小説は毎回いろいろな物が食べたくなる。今回はたこ焼きでした。

窪さんの小説に出てくる人たちは、いつもなにか重い荷物を背負っている。
それも目に見える荷物ではないので、背負っている本人もどうやって下ろせばいいのか分からない。
でもその荷物を下ろせたときの「ホッ」としたような気分がすごく伝わってくるのだ。
着慣れないスーツを一日中着て、家に帰って部屋着に着替える時のような「ホッ」とする気分。

それと、窪さんの小説に出てくる女の子は、僕の頭の中で美化されている。
その女の子は大体がろくな男と付き合ってなかったり、弱々しく、まあ不幸めいている。
読んでいて感情移入してしまい「僕だったらこんな思いさせないのに」とか、
「僕が守ってやる!」とか思ってしまう。完全にストーカーの初期症状だと思う。

ああ、小説の内容を全く描いていない。でもすごく良い本でした。すらすら読めたし。
表題とは別に「キャッチアンドリリース」という短編も収録されてて、個人的にはこちらの方が好きだった。
そして僕はサンキャッチャーをamazonで買った。読んでみれば理由がわかると思います。
でも実は僕が一番好きなのは「リーメンビューゲル」という短編なんだ。ああ、課題やっていない。

「ふがいない僕は空を見た」の映画観るか迷う。好きな小説が映画化されるとがっかりする事が多いので。
なんでだろう?考えてみると、やっぱり映画は色んな要素があってできるものだからだと思っている。
監督、脚本、キャスト、音楽、予算。。原作者の思いが良い意味でも悪い意味でも変化する。
やっぱりいちばん純粋に作家の思いが表現されるのは、文章だけなのだ!と思う。文学ばんざい!

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